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アドミッションポリシー

人間環境学府 Graduate School of Human-Environment studies

 人間環境学府は、1998年に文理横断型の学際的研究の開拓をめざして創設された人間環境学研究科を出発点とする大学院です。2000年に九州大学全体の組織改編に合わせる形で、現在の人間環境学府になりました。2005年度よりわが国初の臨床心理士養成のための専門職学位課程を設置しました。

教育理念

 20世紀が成長と発展をめざした時代だったとすれば、21世紀は環境と共生をキーワードにして、私たちの生き方そのものが問われる時代です。このような時代の胎動を感じながら、九州大学に、人間環境をとりまく文化、社会、教育、心理、空間の問題を適切に把握し、新たな学問分野を確立していこうと日夜、研究に勤しんでいるのが、人間環境学府です。
人間環境学府を構成する学問分野を、従来のディシプリンで紹介すると、心理学、社会学、文化人類学、教育学、健康科学、建築学となります。したがって本学府の教育理念は、一方で、既存の複数のディシプリンを習得しながら、他方では、これらを統合する具体的方法として人間環境学という学問分野を創造するという「複眼的構造」になっています。

養成する人材像(ディプロマポリシー)

 上記の教育理念に即して、育成する人材像という観点から、人間環境学府を紹介してみましょう。そうすると、人間環境学府は、各専門分野ですぐれた研究を行い、わが国の学術研究の発展に貢献する人材を養成するという大学の伝統的な使命と、人間環境学という学際的視点をもった高度専門職業人を社会に送り出すという時代対応的な課題とを遂行する「古くて新しい」大学院だということになります。
人間環境学府は、九州大学のみならず我が国の大学における既存の学問分野の枠組みを超えた形で、新しい学問の創造をめざしています。「越境する知」「創発するテクネー」こそ、本学府のめざすものといってよいでしょう。とはいえ、創設されてようやく10年になろうかという若々しい大学院ですので、学生の教育面では、様々な試行錯誤が続いています。「新しいぶどう酒は、新しい皮袋に入れるべきである。」という箴言にならい、人間環境学の学びの場に集う皆さんとともに、明治維新期の「草莽の志士」の気概で、本学府を作り上げながら、素晴らしい人材を育てていきたい、そのように私たちは考えています。

教育プログラム

教育課程の目的
 前述した教育理念に合致する形で、そして養成する人材像にターゲットをおいて、人間環境学府における教育プログラムは、第1に、既存の学問分野を習得するという目的と、第2に、人間環境学というディシプリンを開発・創造するという目的からなっています。
 これら2つの目的を実現するために、5専攻11コース及び専門職学位課程1専攻が用意されています。これらすべてに共通する目標は、工学的なテクノロジーから文系的なソフトサイエンスに至るまでの幅広い教育を行うことです。

教育課程の編成方針(カリキュラムポリシー)
 つづいて教育課程の人間環境学府としての基本方針を、修士課程、博士後期課程そして専門職学位課程に分けて記しておきましょう。

修士課程
 教育プログラムの第2の特色たる人間環境学のディシプリンを開発・創造するために、2つの方策を実施しています。第1に、コアカリキュラム的な「人間環境学」を準必修科目として設定し、各専攻の学生が全員受講できるようにしています。第2に、自分の所属するコースのみならず他のコース、他の専攻の科目を幅広く履修し、学際的な知識やスキルを習得できるようになっています。つまり、従来の学問分野を徹底的に学習したい学生は、自コースの科目を多く履修すればよいですし、逆に複数の学問分野を学び、学際的な知識を習得したい学生は、複数のコースの科目をバランスよく履修すればよいようになっています。

博士後期課程
 高度の専門的知識の習得とともに、独自の研究方法を展開する能力を養成し、高等教育機関において教育・研究に従事する専門研究者を育成する指導体制をとっています。

専門職学位課程
 本課程の特徴は、臨床現場での実習を豊富に設定したところにあり、実習中心のカリキュラムとなっています。実務家教員がそれぞれの専門とする臨床領域(教育、福祉、医療・保健)を担当し、幅広い臨床実践能力の獲得をめざします。また臨床実践力を高めるために事例研究論文の作成を行います。

教育指導体制
 修士課程、博士後期課程および専門職学位課程いずれにおいても、複数指導教員体制をとり、学生へのきめこまやかな指導をめざしています。人間環境学が実践的・実証的な科学であることに鑑み、フィールドワークや、実践的な演習・実験を重視した教育を行っています。このことは、いうまでもなく理論的・基礎的な研究を軽視しているわけではありません。応用学がしばしば陥りがちな、「理論なき瑣末な処方箋」にならないためにも、新しいパラダイムの誕生につながるような基礎研究を続けています。

求める学生像(アドミッションポリシー)

人間環境学府共通の学生像として

  • 新時代の共生社会を創造するために先端的・先導的役割を果たす高度専門職業人をめざす人
  • フィールドワークをふまえた実践的・実証的な科学に関心のある人
  • 人間環境をとりまく問題を、文化、社会、教育、心理、空間の側面から研究したい、解決したいと考えている人
  • 既存の学問分野との対応でいえば、心理学、臨床心理学、社会学、文化人類学、教育学、健康科学、建築学をより深く研究してみたいと考えている人

が挙げられます。

入学者選抜の基本方針

 本学府では、大学院教育ですので、一定レベル以上の学力が必要であることはいうまでもありませんが、入学後、人間環境学の開拓へチャレンジしようという「高い志」をもって研究に励んでくれることを期待しています。すなわち人間環境をとりまく問題への知的好奇心と柔軟な思考力を、さらには研究上のさまざまな困難に立ち向かう「不撓不屈の精神」をもっていることを重視しています。

修士課程の選抜方法
外国語科目、専門科目の筆記試験
研究計画あるいは卒業論文を中心にした口述試験

博士後期課程の選抜方法
外国語科目の筆記試験
研究計画あるいは修士論文を中心にした口述試験

専門職学位課程の選抜方法
外国語科目、専門科目の筆記試験
期待される資質、心理学的素養、研究(あるいは臨床実践)経過、臨床実践計画を中心にした口述試験

 各専攻のディシプリンの特色を生かしながら、選抜を行っていますが、すべての専攻に共通するのは、研究計画あるいは論文(修士課程・専門職学位課程入試では卒業論文、博士後期課程入試では修士論文)にもとづいて行う口述試験です。志願者に、入学後どのような研究を行おうとしているのかを発表してもらい、その後の質疑応答によって、志願者の能力と適性を判断しています。

その他

 修了後の就職・進学状況

  • 修士課程修了者
     修士課程修了者の約7割が就職し、約3割が博士後期課程に進学します。
     修士修了生の主な就職先は、次の通りです。
     国家公務員
     地方公務員
     マスコミ(新聞社・テレビ局など)
     一般企業(電通、リクルート、JRなど)
     ゼネコン・住宅メーカー・不動産などの建設関連の民間企業
     設計事務所・設計コンサルタント
     シンクタンク・会計事務所・ソフトウェアハウス
     
  • 博士後期課程修了者
     大学・短大などの高等教育機関の研究者
     民間企業の研究所・シンクタンク
     
  • 専門職学位課程修了者
     約1割強が博士後期課程進学 それ以外は就職します。
     主な就職先は、次の通りです。
     医療・保健領域  病院やクリニックの心理士
     福祉領域     地方公務員・社会福祉事業団・児童自立支援施設等
     教育領域     スクールカウンセラー・発達教育センター等
     司法領域     家庭裁判所調査官

最終更新日:2016年2月25日

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