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公開日:2018.12.07

九州大学でハイドン最後の傑作交響曲、国内最古の演奏楽譜を発見!ーこれまでの演奏史が塗り替えられるー

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 九州大学で、ハイドン(※)の最後の交響曲で、「ロンドン」の愛称で親しまれている第104番交響曲の、国内で最も古い演奏に使用した楽譜が見つかりました。

 本学の学生オーケストラである九大フィルハーモニー・オーケストラ(以下 九大フィル)は、明治42(1909)年に創立された、わが国で最も長い歴史を有するオーケストラの一つです。本学には、九大フィルが創立期から所有してきた楽譜が少なからず残されています。九大フィルは、大正4(1915)〜7(1918)年にかけて大阪で活動した羽衣管弦団が解散した際に、同団から沢山の楽譜を譲り受けていました。そのため、現存している楽譜には、九大フィルのみならず羽衣管弦団が使用していた楽譜も含まれていることになります。大正6(1917)年12月8日付の大阪朝日新聞は、羽衣管弦団がその前日に天王寺公会堂で催した慈善演奏会において、竹内平吉の指揮で4楽章形式の「ハイドン作の第2交響曲」を演奏したことを伝えています。この頃はハイドンの交響曲の番号が後世の研究によって確定してからまだ日が浅く、楽譜の出版社によって番号が違っていました。現在第2番として知られている交響曲は3つの楽章しかない規模が小さな作品で、この時に羽衣管弦団が演奏した曲がハイドンのどの交響曲かは不明でしたが、九大フィル顧問の松村晶教授(工学研究院)と21世紀プログラム生(本年3月卒業)の戸野本昌平氏が、本学に保存されている九大フィルの楽譜を詳しく調査したところ、楽譜の特徴や書き込みなどから215点が羽衣管弦団由来であると判定され、その中に「ハイドン作の交響曲第2番」と銘打った楽譜が見つかりました。その中身は現在では第104番として知られている作品であり、羽衣管弦団が大正6年12月7日に演奏したのは交響曲第104番であったことが確定されました。
 これまで一般に知られていた我が国における同曲の最も古い演奏記録は、昭和3(1928)年3月17日に宝塚交響楽協会がオーストリア出身のヨーゼフ・ラスカの指揮の下で行なったものでした。羽衣管弦団の演奏はそれより10年以上前のことあり、今回の楽譜発見によって同曲の演奏史が新たに塗り替えられました。

※ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809)18世紀に活躍した大作曲家で“交響曲の父”と呼ばれている。

写真は九大フィルの楽譜コレクションの中から発見されたもので、米国のカール・フィッシャー社から1898年に出版された「ヨーゼフ・ハイドン作第2交響曲」の楽譜(第1ヴァイオリンのパート譜)です。中を見ると、現在では第104番として知られている、ニ長調交響曲であることがわかります。

 

◇九大フィルは本年12月21日(金)にアクロス福岡シンフォニーホールで第201回定期演奏会を催します。この、ハイドンの交響曲第104番も演奏予定です。第201回定期演奏会については下記のURLをご参照ください。http://kyudaiphil.com/concert/

お問い合わせ

九大フィルハーモニー・オーケストラ 顧問 松村 晶(工学研究院 教授)
電話:092-802-3486
FAX:092-802-3489
Mail:syo★nucl.kyushu-u.ac.jp
※メールアドレスの★を@に変更してください。

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