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研究成果

公開日:2018.06.25

沖縄北西沖に沈む軍艦エモンズを高精度で可視化 -沖縄戦と特攻の歴史を伝える-

研究成果 人文・社会科学

 九州大学 先導的学術研究拠点 浅海底フロンティア研究センターの菅 浩伸主幹教授らの研究グループは、沖縄・古宇利島沖の水深40mに沈む米国の軍艦エモンズ(USS Emmons)について、革新的な方法で詳細に可視化することに成功しました。
 エモンズは第二次大戦末期の沖縄戦にて日本軍特攻機の攻撃によって航行不能となり、僚艦によって沈められたものです。菅主幹教授らの研究グループは、衛星測位システムが利用できない水中にて、多視点ステレオ写真測量にマルチビーム音響測深から得られた位置情報を与える新たな方法を提示し、5cmグリッドのきわめて詳細な海底地形図(下図)および三次元モデルを作成しました。水深40mの海底で120m×30mもの広い範囲について、地理座標を持つ多視点ステレオ写真測量図を示したのは世界で初めてです。対象は沖縄戦を物語る戦争遺跡ですので、今後の水中戦争遺跡の保存へむけて、また、今後の平和教育への活用へむけて貴重な資料となります。
 本研究は平成28~32年度 科研費 基盤研究(S)JP16H06309 「浅海底地形学を基にした沿岸域の先進的学際研究-三次元海底地形で開くパラダイムー」(菅 浩伸)の成果の一部です。
 本研究成果は、Wiley社の国際学術誌『The International Journal of Nautical Archaeology』のオンライン版で2018年6月12日に公開されました。掲載サイトは以下の通りです。https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/1095-9270.12301

本研究で作成したエモンズを含む戦争遺跡の5cmグリッド数値標高モデル

研究者からひとこと

この研究が太平洋戦争を語る資料として活用され、未来の平和につながればと願っています。(菅 主幹教授)

研究に関するお問い合わせ先

浅海底フロンティア研究センター長 菅 浩伸 主幹教授

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