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九州大学病院 誕生 三病院統合 ~大学病院に新たな歴史の1ページ~

2003.10.30
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 10月1日(水)、九州大学の三つの附属病院―医学部附属病院、歯学部附属病院、生体防御医学研究所附属病院―が組織統合し、新たに「九州大学病院」として生まれ変わりました。すでに10月1日から、大分県別府市の生体防御医学研究所附属病院にあった診療科の一部は、福岡市東区の九州大学病院に移って診療を開始しており、2006年には歯科部門も現在建設中の新病院第Ⅱ期棟(北棟)に入る予定です。

 三つの病院が統合されたことで、医療設備や情報システム、人材を共用して先端的な医療の開発をより効率的に行うとともに、診療科間の連携を一層密にして、患者さんの側に立った全人的な医療の提供を目指しています。また、教育、研究、診療を三位一体として進めるという基本理念のもと、地域の医療機関との連携を強化して、大学病院としてこれまで以上に様々な分野に貢献していくことが期待されています。

 10月30日(木)には、病院地区キャンパスの医学部百年講堂に地域や関連病院などの関係者約三百人が出席し、病院統合記念式典が催されました。
 式典は、九大フィルのメンバーによる金管五重奏で幕を開け、名和田新(なわたはじめ)九州大学病院長は「教育・研究・診療が三位一体となった、二十一世紀の医療をリードする総合病院として発展するため、全力を尽くします」と式辞を述べました。続いて催された懇親会では、古谷野潔副病院長の挨拶に続き、稗田慶子福岡県副知事(九州大学医学部卒)、田代英雄元歯学部附属病院長、辻秀男元温泉治療学研究所附属病院長が新病院への期待を述べるとともにかつての病院設立の逸話を披露し、参加者は笑いまた首肯しつつ聞いていました。

(写真)
(1)式辞を述べる名和田病院長
(2)鏡開きで統合を祝う