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高齢者の視点からのソーシャルインクルージョンCOIワークショップを開催

2014.11.11
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   平成26年10月24日(金),介護施設「さわやかレークサイド中の原」(北九州市)において,「高齢者の視点からのソーシャルインクルージョンCOIワークショップ」を開催しました。
 本ワークショップは,文部科学省が実施する「大学等シーズ・ニーズ創出強化支援事業(COIビジョン対話プログラム) 」に本学が提案した「高齢者の視点からのソーシャルインクルージョンCOI 」が採択され,その事業の一環として開催したものです。
 本事業は,介護施設など高齢者に関わる様々なステークホルダーの気づきを対話ツールによって収集・分析し,高齢化社会の重要課題を発見するとともに,プロトタイピング手法(潜在的ニーズを可視化し共有するために,試作品の作成・検証を反復することにより,仕様の検討や詳細な設計を進めていく手法)によってアイデアの可視化・共有化を行い,事業化に結び付けることを目的としています。また,公的研究機関(公益財団法人北九州産業学術推進機構)・企業(株式会社ウチヤマホールディングス(運営会社:株式会社さわやか倶楽部))も参画・連携し,革新的なイノベーション拠点の創出を図ります。

 当日は,芸術工学研究院の平井康之准教授を中心として,本学の学生・研究者,企業(介護事業者・ものづくり企業),自治体関係者の他,高齢者などのユーザーが参加しました。また,米国に本拠地を置く,「デザイン思考」(つくり手(研究者や企業)ではなく,使い手(消費者や利用者)を顕在化もしくは潜在化した「人間中心の新たな価値」を発見し,「科学技術」と「ビジネス」を統合・実現化していく方法)の概念を確立したデザインコンサルタント会社のIDEO東京オフィスからアメリア・ジュール氏を招き,参加者全員で介護施設の観察と介護施設の入居者へのインタビューを行い,デザイン思考によりユーザーのニーズや課題などを収集しました。
 今回のワークショップで得られた気づきは,平井准教授の研究グループの「気づきデータベース」に蓄積し,プロトタイピング手法による可視化を行い,高齢者にとってより使いやすい製品の開発やサービスの向上に活用されます。
 
 

【写真】

ワークショップの様子