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「伊都につながる百年展 ありがとう箱崎キャンパス-学術遺産と学者たち-」を開催

2018.11.05
トピックス

 平成30年9月25日(火)から平成31年1月18日(金)まで、伊都キャンパスの椎木講堂1階 展示コーナー・ギャラリーにて、本学総合研究博物館と大学文書館が主催する「伊都につながる百年展 ありがとう箱崎キャンパス-学術遺産と学者たち-」を開催しています。
 これは箱崎から伊都へのキャンパス移転完了を記念した、本学で初めての本格的な自学史展示となっています。
 エントランスの展示コーナーでは、今話題となっている九大の歴史的家具や、本学敷地内から出土した本学の特注食器、資料紹介パネルなどを展示しています。その目玉のひとつは、本学に残る最も古い家具で、明治40年に購入された医学部由来の教授机と書棚です。特に書棚は、戦前に医学部を卒業し、九大教員を経て医師をされていた方で「在野保存」していたものが、約50年ぶりに里帰りしたものです。(在野保存とは、公共の場や個人の方に活用していただきながら保存を図るものです。今回の書棚は馬出の精神医学棟が建替えになる際、廃棄される什器などを惜しまれ、引き取って保管されていました。)
 ギャラリーでは、本学の百年を超える歴史の中での様々なエピソードを紹介しつつ、その過程で蓄積された学術標本や資料、大学史資料を展示しています。かつての最先端研究にまつわる現物資料からは、今後の分野横断的な新しい研究を生み出す可能性や、本学のさらなる百年でも研究資料を保存・活用することの大切さが見えてくることでしょう。

【紹介する研究者】
日本最初のX 線発生実験成功:山川健次郎
草創期九州考古学の牽引車:中山平次郎
台湾南洋の有用樹木研究の草分け:金平亮三
日本人起源論の主柱:金関丈夫
アンモナイト学の巨匠:松本達郎
魚類の生活史研究の父:内田恵太郎
日本の鉱物学黎明期の輝きは世紀を越えて:高 壮吉
昆虫学一大研究拠点の父:江崎梯三
鉱山技術史資料蒐集に注いだ情熱:岡田陽一
九州大学の基礎を築いた福岡医科大学初代学長:大森治豊
九大の最も困難な時代の総長:荒川文六

詳細はこちらをご参照ください。

展示の様子

入場無料 【時間】10:00〜17:00 【休館日】土曜・日曜・祝日、12月29日(土)~1月6日(日)

お問い合わせ

九州大学総合研究博物館事務室
電話:092-642-4252
Mail:office★museum.kyushu-u.ac.jp
※メールアドレスの★を@に変更してください。