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キャンパスアジア,日中韓三大学大学院によるサマースクールを総合理工学府にて開催

2013.09.09
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  総合理工学府キャンパスアジアプログラム(構想責任者:総合理工学府 寺岡靖剛教授)では,平成25年8月17日(土)から28日(水)までの間,三大学(九州大学,上海交通大学,釜山大学校)共催サマースクールを,総合理工学府にて開催しました。本プログラムは,平成23年度文部科学省「大学の世界展開力強化事業」に採択された「エネルギー環境理工学グローバル人材育成のための大学院協働教育プログラム」の正規課程として,実施したものです。
 サマースクールでは,キャンパスアジアプログラムの参加者81名(九州大学から35名,上海交通大学から18名,釜山大学校から28名)に,平成24年度 文部科学省「博士課程教育リーディングプログラム」に採択された「グリーンアジア国際戦略プログラム」で連携しているアジアの5大学(マヒドン大学,バンドン工科大学,インド工科大学,マレーシア日本国際工科院,ダッカ大学)から招かれた10名の学生を加えた総勢91名が,エネルギー環境理工学に関する2つの授業科目と演習・セミナーを履修しました。これは,キャンパスアジアプログラムの更なる拡大・拡充を目指したものであり,結果としてアジアの様々な国から学生が一同に会することができたことは,グローバル教育にきわめて有益なものとなりました。
 授業科目は基礎科目と応用科目に分けられ,あらかじめ準備されたテキストに従って各大学から派遣された講師によって行われました。修士1年生と学部生(計69名)に対しては,ホストである九州大学総合理工学府内15の研究室へ振り分け,実験・演習指導を行い,最終日は英語での学習成果の発表を行いました。また,修士2年生に対しては,セミナーとして,個々の学生の修士論文に関連したテーマについて英語で発表・議論を行う機会を与えました。また学生の交流効果を高めるため,九州大学九重研修所での合宿講義を行うとともに,演習の一環として八丁原地熱発電所,新日鐵住金(株)大分製鐵所の見学も実施しました。
 学生たちは,ハードスケジュールの中,積極的に授業・演習・セミナーを履修し,それぞれの所属する専門分野だけではなく,よりグローバルな視点からエネルギー環境理工学を学び,様々な国の学生との交流を深める貴重な機会となりました。また,今後の自らの勉学や研究への係わり方を見つめ直す有意義な機会にもなり,英語能力の向上や今後の学習・研究へのモチベーションを高めていました。
 キャンパスアジアプログラムでは,このサマースクールの成功体験を活かして,交換留学の実施,さらにはセミナー等を実施し,全体として実りの多いプログラムにしていきたいと考えています。

 

【写真】
(上)オープニングセレモニー
(中)九大九重研修施設での講義の模様
(下)修士2年生のセミナーの様子