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SAGA‐LSにビームライン等を新設

2009.07.21
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 本学が佐賀県立九州シンクロトロン光研究センター(SAGA‐LS)に建設を進めてきた九州大学硬X線ビームラインとクリーン実験ステーションが完成し,平成21年7月13日(月),同センターにおいて完成披露式を行いました。
 硬X線ビームラインでは,シンクロトロン光を利用したX線吸収分光(XAFS),小角X線散乱(SAXS)計測を効果的に行うことができ,エネルギーや環境に関連した新機能材料開発などへの貢献が期待されます。また,クリーン実験ステーションは,ナノスケールの材料加工や観察を可能にする設備が整備されており,医療や環境用分子センサー電子デバイスの研究開発などにおいて画期的な成果が期待されます。
 完成披露式では,有川総長が,「九州初のシンクロトロン光施設に本学の設備が設置されたことは喜ばしい。これらの設備が,科学技術の発展や産業界への貢献に大きく寄与することを期待している」との挨拶を行いました。また,来賓の 勝野頼彦 文部科学省研究振興局学術機関課長,長谷川 照 佐賀大学長,坂井浩毅 佐賀県副知事,上坪宏道 SAGA‐LS所長,下村 理 高エネルギー加速器研究機構物質構造科学研究所長 からの挨拶があり,出席者による施設見学が行われました。
 硬X線ビームラインとクリーン実験ステーションは,平成21年度下半期に本格運転を開始の予定です。シンクロトロン光を利用した研究・教育に対する要求は高く,今回のSAGA‐LS内の両設備の本格稼働を機に,国内外から優れた研究者が集まり,学問領域を越えた共同研究や,産学官連携のさらなる促進が期待されます。

 

【写真】

(上)九州大学硬X線ビームラインの実験ハッチ
(中)実験ハッチ内で吉岡助教の説明を受ける出席者
(下)クリーン実験ステーション

 

【広報室】