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日仏共同博士課程を契機に学位授与

2009.04.30
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 日仏の大学がそれぞれコンソーシアムを組織して学生交流を進める「学生日仏共同博士課程(コレージュ・ドクトラル)」プログラムによって,フランスのプロヴァンス大学に留学していた西村征也さん(総合理工学府先端エネルギー理工学専攻博士課程修了)に,プロヴァンス大学から博士の学位が授与されることになり,同大学のDenis BERTIN副学長が学位記をフランスから持参され,平成21年4月16日(木),事務局貴賓室で授与式が行われました。
 この学位は特別に作られた協定によるもので,九州大学とプロバンス大学の学位が,独立にして同じ期間に対して与えられるというものです。通例のダブルドクター制度とは別のフレームワークによる制度で,呼称として「ツイン・ドクター」と名付けた,九州大学では初めてのケースです。

 九州大学とプロヴァンス大学とは,核融合分野,特にプラズマに関する教育研究で結びつきが強く,大学間協定が締結されている上に,日仏の5機関で発足させた「磁場核融合研究に関する国際連携研究所」(LIA)の日仏それぞれのオフィスは,九州大学とプロヴァンス大学に置かれています。

 授与式には,プロヴァンス大学からDenis BERTIN研究担当副学長,Sadruddin BENKADDA教授が,九州学からは有川節夫総長,田邉哲朗総合理工学府副学府長,伊藤早苗応用力学研究所教授が出席しました。
 BERTIN副学長,有川総長は,両大学交流の一つ成果として西村さんのプロヴァンス大博士号取得を喜び,将来に向って留学生の交換を誓うとともに,ITER(注)への応用を視野に入れた大学間協力や,LIAの継続と
成功への強い期待を述べました。


(注)ITER:国際熱核融合実験炉
 平和利用のための核融合エネルギーの実現可能性の実証を目指す大型国際共同プロジェクト。参加国は日本,欧州連合(EU),ロシア,アメリカ,中国,韓国,インドの7極。建設地は,フランスのカダラッシュに決定されている。

 

【写真】

(上)事務局貴賓室で行われた授与式の様子。

(下)記念撮影。(左から,伊藤教授,田邉副学府長,有川総長,西村さん,BERTIN副学長,BENKADDA教授)

 

(関連資料)
プレスリリース
http://www.kyushu-u.ac.jp/pressrelease/2008/2008-07-18-01.pdf

 

磁場核融合研究に関する国際連携研究所(LIA)
http://www.kyushu-u.ac.jp/topics/index_read.php?kind=&S_Category=T&S_Page=Main&S_View=&word=&page=6&B_Code=848
http://www.kyushu-u.ac.jp/topics/index_read.php?kind=&S_Category=T&S_Page=Main&S_View=&word=&page=2&B_Code=1267

 

ITER夏の学校日本初開催
http://www.kyushu-u.ac.jp/topics/index_read.php?kind=&S_Category=&S_Page=&S_View=&word=&page=&B_Code=1325

 

QUESTによるプラズマ生成
http://www.kyushu-u.ac.jp/topics/index_read.php?kind=&S_Category=T&S_Page=Main&S_View=&word=&page=&B_Code=1304


ITER(核融合科学研究所ホームページ)
http://www.nifs.ac.jp/ITER/index.html