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和田特任教授と矢原教授が「みどりの学術賞」授賞

2009.03.06
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 「みどりの日」(5月4日)についての,国民の関心と理解を一層促進し,「みどり」についての国民の造詣を深めることを目的に創設された「みどりの学術賞」の平成21年度(第3回)受賞者として,九州大学の和田正三特任教授(大学院理学研究院)と矢原徹一教授(大学院理学研究院)が選ばれました。

 「みどりの学術賞」は,国内において植物,森林,緑地,造園,自然保護等に係る研究,技術の開発その他の「みどり」に関する学術上の顕著な功績のあった個人に内閣総理大臣が授与するものです。

◆和田正三特任教授・功績概要
 光生物学の分野において,植物が正常な発達をするために必要な光受容体の一つとして,赤色光域と青色光域を吸収できるキメラ光受容体ネオクロムをシダ植物で発見し,また,葉緑体が光合成効率を高めるために弱い光に集まり,障害を避けるために強い光から逃避する「葉緑体光定位運動」の光受容体がフォトトロピンであること,シダ植物ではフォトトロピンの他にネオクロムも働いていることを発見するなど顕著な功績を挙げ,斯学の発展に貢献

矢原徹一教授・功績概要
 進化生物学の分野において,植物が,昆虫や病原体などとの相互作用に基づく繁殖戦略によって種の多様性を生み出していることを明らかにするなど顕著な功績を挙げ,また,日本の野生植物の絶滅リスクを網羅的に評価したレッドデータブックのとりまとめに中心的な役割を果たすとともに,生物多様性保全の必要性を科学的に明らかにした著作や実践的な活動を通し,国民の理解増進に寄与

◆みどりの学術賞
 http://www.cao.go.jp/midorisho/index.html