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中国人民大学とダブルディグリー覚書を調印

2008.10.02
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覚書にサインする川波経済学研究院長(左)と楊瑞龍中国人民大学経済学院長(右)
 平成20年9月5日(金),九州大学大学院経済学府は,中国人民大学経済学院との間で,共同教育(ダブルディグリー)プログラムに関する覚書を同大学において調印しました。

 本プログラムは,大学院修士課程におけるダブルディグリープログラムを2009年度から実施するもので,参加する学生は,両大学大学院に通算3年間在籍することにより,両大学から修士号を取得することが可能となります。九州大学がダブルディグリープログラムを実施するのは,経済学府の本プログラムが初めてとなります。また,経済学分野の大学院におけるダブルディグリープログラムとしては,日本の大学で,きわめて先駆的な試みとなります。

 九州大学経済学部は,1985年に中国人民大学経済学院との間で学術交流協定を締結し,国際シンポジウム等を含む学術交流や学生の相互派遣を実施してきました。本プログラムによって,両大学院間のより恒常的な学生交流が期待されます。

 本プログラムは,単に二つの国の大学の修士号を取得するということだけでなく,中国と日本という異なる文化圏で高等教育を受けることによって,東アジアを中心とする国際舞台で活躍できる高度な能力を備えた人材を育成することを目指しています。
 そのため,本プログラムに参加する九州大学経済学府生は,『異なる文化圏で高等教育を受ける』という趣旨に合致し,5月の選考時に漢語水平考試5級以上の中国語能力を有していることが条件です。参加を認められると,9月から中国人民大学に1年半滞在し,さらに,帰国後1年間九大に在籍します(標準的な履修ケース)。このように通算して3年間在籍し,それぞれの大学に修士論文(人民大学へは中国語の修士論文)を提出して両大学の修士号を取得することになります。

 本プログラムに関するプレスリリースはこちら

【写真】
覚書にサインする川波経済学研究院長(左)と楊瑞龍中国人民大学経済学院長(右)