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二人の化学研究者に栄誉

2007.11.02
トピックス
 平成19年秋、二人の名誉教授に、紫綬褒章と文化功労者の吉報が届きました。


 【紫綬褒章】
 入江正浩(いりえ・まさひろ)名誉教授(平成19年3月九州大学を定年退職)は、分子光化学分野の功績により、紫綬褒章を受章しました。
 特に、「光応答性高分子」の基本概念の提唱、特定の波長の光を受けることで変色したり別の光の照射で元の色に戻る「フォトクロミック分子材料」の開発で中心的役割を果たしました。これまで高分子学会賞、光化学協会賞、日本化学会賞など国内外の多くの賞を受賞し、平成15年12月には、九州大学の協定校であるボルドー第一大学から名誉博士号を贈られています。


【文化功労者】
 国武豊喜(くにたけ・とよき)名誉教授(九州大学停年退職直後の平成11年4月から北九州市立大学副学長)が、高分子化学、分子組織化学分野の多大な功績により、文化功労者に選ばれました。
 特に「分子自己集合」のパイオニア、「合成二分子膜」の形成などによる分子組織化学の開拓者として、国武名誉教授の名は世界に知られています。これまで、高分子学会賞、日本化学会賞、紫綬褒章、日本学士院賞などを受賞しており、平成4年4月から2年間九州大学工学部長を務めました。