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世界初,自重の数百倍の有機溶媒を吸収する材料を開発

2007.05.01
トピックス
 親油的なグループでイオンを包み込んだ高分子電解質ゲル(親油性高分子電解質ゲル)を合成し,そのゲルが極性の低い有機溶媒(ジクロロメタン・テトラヒドロフランなど)で膨潤し,自重の数百倍の有機溶媒を吸収する材料を開発することに大学院工学研究院応用化学部門の佐田 和己 准教授の研究グループが世界で初めて成功しました。

  このゲルを利用することで,土壌や大気への汚染物質として,現在問題になっているさまざまな揮発性有機化合物(VOC)を効率よく吸収する材料の開発が可能になると期待できます。特に家庭用の廃オイル用のリサイクルやタンカー・タンクローリー車などからの油や有害な有機溶剤の流出事故など,大量の有機溶媒の環境への流出を防ぐための素材としての応用が考えられます。

 今回の研究内容は,Nature Materials誌のWEB版に掲載されました。

 詳しい研究成果の概要は,こちらのプレスリリース資料をご参照ください。