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医学部保健学科 第3回日本e-Learning大賞受賞[07/21}

2006.07.21
トピックス
 e-Learning WORLD 2006 実行委員会ならびに日本工業新聞社の主催する「第3回日本e-Learning大賞」において九州大学医学部保健学科看護学専攻の「看護学教育におけるIT教材の開発と活用:「間違い探し」から「お手本型」による看護技術教材」が文部科学大臣賞に選ばれました。

 九州大学医学部保健学科では、早くから教育の情報化を進めてきました。なかでも看護学専攻では、平成11年から看護技術教育のためのIT教材の作成を開始し、看護実践の基盤となる看護技術の教育に活用しています。今回はこの教材作りが評価され、第3回日本e-Learning大賞において文部科学大臣賞を受賞することになりました。

 受賞した看護技術教材は、多くのビデオ映像とその解説(手順や根拠など)から構成され、その特徴として、シナリオ作成から撮影・編集まですべて本看護学専攻教員による自主制作であること、「間違い探し」という能動的な学びを引き出す方法が含まれていること、学習目標と関連づけができる多くの「お手本型」のコンテンツを作成していること、などが挙げられます。

 この看護技術教材は、現在、看護学専攻での教育に活用されており、看護学生は学内・学外から24時間利用可能で、看護技術の習得に不可欠な学習の道具になっています。特に、学内の演習では、本教材を繰り返し視聴できるため、学習の効率性や自主的な学習に役立っています。また、「お手本型」教材は、看護学生のみならず、講義のなかで教員も使用するため、有効な教材活用があるといえます。

 九州大学医学部保健学科では、他の専攻でも教育の情報化を進めています。現在では、医学部保健学科を含む病院地区のすべての医療系学部が協力して、文部科学省の現代的教育ニーズ取組支援プログラム「WBTによる医療系統合教育」に取り組んでいます。今後は、学内のみならず、他の医療教育機関や医療技術実践者の卒後教育に利用できるように、e-Learning環境作りとその教育的な活用を積極的に進めていく予定です。

◆医学部保健学科ホームページ内での紹介記事


【お問い合せ】
 医学部保健学科教授 大池 美也子
  電話:092-642-6703
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