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巌佐庸教授がアメリカ芸術科学アカデミーの外国人名誉会員に選出

2006.07.10
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 九州大学理学研究院の巌佐庸教授アメリカ芸術科学アカデミー(The American Academy of Arts Sciences)の外国人名誉会員に選出されました。アメリカ芸術科学アカデミーは1786年に創設され、その会員となることは,その時代の最高の影響力の象徴としてアメリカでは最高の栄誉とも言われています。今回、学術及び芸術分野,官民の各機関で活躍する175人が会員として、また、20人が外国人名誉会員として選出されました。

 巌佐庸教授は数理生物学を専門とし、工学・経済学で発展してきた最適制御理論やゲーム理論などにもとづいて生命現象の解析を行なってこられました。近年は、森林の動態、野外生物の絶滅リスク、人間の協力行動などの生態学的話題から、発生過程における生物のパターン形成、ゲノム刷込みの進化、ガン細胞の動態などの分子生物学的話題に至るまで、幅広く先端的な研究をすすめておられます。

 今回選出された会員の中には米国大統領を務めたGeorge H.W. Bush氏、William Jefferson Clinton氏などもおられ、これまで外国人名誉会員に選出された日本人には,有馬朗人氏(元東京大学総長),野依良治氏(理化学研究所理事長)などがおられます。

 国立遺伝学研究所の五條堀孝教授も、今回、外国人名誉会員に選出されていますが、五條堀教授は九州大学のOB(昭和54年九州大学大学院理学研究科博士課程理学博士取得)で、九州大学21COE「統合生命科学」において国内有識者委員を務めておられます。