入試・卒業・入学

平成15年度入試

 個別学力検査の前期日程が二月二十五日(火)〜二十六日(水)、後期日程が三月十二日(水)に行われ、第一段階選抜を経た志願者は、前期が募集人員千八百六十八名に対して五千四百四十六名で倍率二・九、後期が募集人員三百六十五名に対して三千百八十三名で倍率八・七でした。

 三月八日(土)には、前期日程二千五名とともに、帰国子女特別選抜四名、私費外国人留学生四十名の合格者が発表されました。後期日程は三月二十一日(金)に四百十一名の合格者が発表されました。

あった!

志を高く−卒業式

 三月二十五日(火)、平成十四年度卒業式が、箱崎キャンパスの創立五十周年記念講堂で催され、学部二千二百六十六名(内女子は六百六十名)、修士千五百四十三名(内女子は三百五十五名)が、学位記を授与されました。

 梶山総長は告辞の中で、身の周りで起こることを注意深く観察して自分の考えを持つことの大切さを説き、イラクにおける紛争について「このような時こそ、個々の日本人が意見を持ち、それを集約して日本国民の意見として表明することが重要なのです。」「若い人たちが信念に基づく意見を言うことをやめ行動しなくなったときが、人類の正しい方向への変革の停止を意味しており、地球上の民族、宗教間の争いを解決できなくなるときです。生活を豊かに、人間性豊かな世界を築くことができるのは、皆さん若い人たちの真摯で、信念に基づく行動なのです。」と述べました。

 続いて壁村健一君(歯学部)が学士総代答辞として、「九州大学の卒業生としての誇りと夢を持ち、己を見失うことなく確固たるビジョンの下、二十一世紀の担い手となるべくしっかり歩んでいくことを誓います。」と述べました。

 また、高橋将晃君(生物資源環境科学府)が修士総代答辞として、研究を通じて得た感動を語り、「九州大学で学んだのは、物事を冷静に判断することの大切さです。しっかりとした信念のもとで自分の考えを貫き通し、地道に研究を続ける。これが社会不安を含む諸問題解決の最善の方法であると考えます。」と述べました。

 式が終わると卒業生たちは、会場の外で待つ後輩たちや家族と、ほころびはじめた桜の花の下、卒業の喜びを分かち合っていました。

九大フィルの演奏で式が始まる

2505名が新九大人に−入学式

 四月八日(火)、平成十五年度入学式が市内福岡国際センターにおいて催され、二千五百五名が新たに九州大学に入学しました。

 梶山総長は告辞の中で、「独創性・創造性の発揮」「社会との連携」「多様性の許容」「礼節」の大切さを強調し、「多様性の許容」については、「地球上に存在する民族、宗教、文化、政治・経済体制等、様々な面で自分達と異なるものがあることを理解し、許容することができれば、二十世紀に起こった多くの戦争や現在起こっている民族あるいは国家間の争いを、防ぐことができたかもしれません。」と述べました。(全文はホームページに掲載しています。) 続いて、理学部の川本哲(かわもと さとし)君が新入生総代として、「私達は本学教育の趣旨を体して自立の精神を重んじ学術を極めると共に自ら人格の陶冶につとめ社会の期待にそうことを誓います。」と誓詞を朗読しました。

 その後、野澤副学長の講話、混声合唱団による九州大学学生歌「松原に」の歌唱指導などがあり、会場の外で待つ先輩達による歓迎とサークル勧誘の嵐の中、新入生たちはオリエンテーションの行われる各学部へ向かいました。

誓詞を朗読する川本哲君
告辞を述べる梶山総長。後ろに副学長、部局長などが並ぶ。

新キャンパス近況

 四月十六日(水)午後、梶山総長、早田事務局長、施設部、統合移転推進室、新キャンパス計画推進室による新キャンパス視察が行われました。新キャンパスでは、一月に着工した工学系研究教育棟の工事が急ピッチで進められています。すでに基礎工事の大半を終えて、地上に鉄骨柱が顔を出していました。施設部・出水建築課長と工事関係者の案内によって、工事の進捗状況や、現場に作られた実物大部分模型(モックアップ)の説明が行われ、梶山総長は、「現場の工事スピードの速さに驚きました。大変でしょうが頑張ってください。」と工事関係者を激励しました。

 今後、平成十七年(二〇〇五年)後期の工学系第一期開校にあわせて、必要な実験施設等が順次建設される予定です。

 また、農場ゾーンの埋蔵文化財調査地では、統合移転推進室・稗田室長と福岡市教育委員会・二宮課長が、掘立柱跡等が残る調査地の概要を説明しました。 なお、グループによる工事現場見学ができますので、見学を希望される方は、事前に事務局統合移転推進室、内線 2240までお知らせください。(坂井猛、新キャンパス計画推進室助教授)

工学系研究教育棟外壁の実物大部分模型
新キャンパス予定地の建設状況を視察する、
梶山総長(前列左)と早田事務局長(右から2人目)。
建設中の工学系研究教育棟を西から望む

自衛消防隊に表彰状

 九州大学では、自主防火に対する教職員の意識の高揚をはかる目的として、昭和五十八年度から、福岡市東区自衛消防隊連絡協議会が主催する屋内消火栓操法大会に参加しています。

 この永年の功績が評価され、平成十四年四月二十四日(木)、福岡リーセントホテルで開催された同会の設立二十周年記念式典において、次の部局に表彰状が授与 されました。

  • 二十回参加 医学部附属病院・事務局
  • 十五回参加 工学部
表彰状を授与される工学部原田事務部長(右)

皇太子さま 九州大学をご訪問

 四月五日(土)、皇太子さまが九州大学病院地区を訪問されました。これは、四月四日から開催された日本医学会総会の祝典出席のため来福されたのを機に、本学ご訪問が実現したものです。

 医学部創立百周年を記念してこの三月に開館されたばかりの「九州大学医学部百年講堂」玄関で、梶山千里総長、御手洗康文部科学事務次官、中野仁雄副学長、名和田新医学部附属病院長の出迎えを受けられた皇太子さまは、百年講堂中ホールで、先端医療手術機器をご覧になりました。

 当日ホール内に設置されていたのは「カプセル内視鏡」及び「内視鏡把持ロボットNaviot」、「人の手の限界を超えた世界初の手術支援ロボット│ダビンチ」、「世界初の遠隔手術支援ロボット│ゼウス」、「三次元手術計画シミュレータ│デキストロスコープ」などです。

 医学研究院の橋爪誠教授のご説明に深く頷き、時折ご質問になりながら附属病院医師たちの実演をご覧になった皇太子さまは、ダビンチでは実際にロボットを操作して模型の縫合を試みられ、その見事なお手際に、麻生渡福岡県知事など随行者から拍手が起こっていました。

橋爪教授(右)の説明をお聞きになる皇太子様。左は麻生福岡県知事。 手術支援ロボット─ダビンチをご覧になる皇太子様。橋爪教授の左は、ご先導役の梶山総長。

ようこそ 九州大学へ

Welcome to Kyushu University

@ マルチメディア大学長

 3月6日(木)、マレーシア・マルチメディア大学のガウス・ジャスモン学長が梶山総長を表敬訪問しました。

 ガウス学長は、来日を機に本学を訪れたもので、本学とのネットワーク構築の取り組みや産学連携に関する取り組みについて、情報交換・意見交換が行われました。

A 釜山大学校総長

 3月8日(土)、パク・ジュエン釜山大学校総長が梶山総長を表敬訪問しました。

 パク総長は、九州大学・九州芸術工科大学産学官連携セミナーに参加の折、本学を訪れたもので、アジア学長会議や今後の学術交流等活発な意見交換が行われました。

B ソウル大学校大学院長

 3月21日(金)、ペック・チュンヒョンソウル大学校大学院長が野澤副学長と懇談しました。

 ペック大学院長は、来日の折、本学との学生交流の展開や今後の大学間の協力関係について意見交換を行うため本学を訪れたもので、前向きな意見交換が行われました。

 また、本学独自の大学院制度について質問が行われました。

C ミュンヘン大学長

 3月26日(水)、ベルント・フーバーミュンヘン大学長が梶山総長を表敬訪問しました。

 ベルント学長は、来日を機に、今後の協力関係について意見交換を行うため本学を訪れもので、来年、本学とミュンヘン大学との間の協力協定締結20年にあたり、今後とも協力関係を継続していくための幅広い意見交換が行われました。


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