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「ソーシャル・ビジネス・フォーラム・アジアin福岡2012」を開催 九州大学 ユヌス&椎木ソーシャル・ビジネス研究センター(SBRC)は、ムハマド・ユヌス博士(グラミン銀行創設者、ノーベル平和賞受賞者、九州大学栄誉教授)を迎え、平成24年7月21日(土)と22日(日)の2日間、箱崎キャンパスの創立五十周年記念講堂で「ソーシャル・ビジネス・フォーラム・アジア・イン福岡 2012(SBFA in福岡 2012)を開催しました。ユヌス博士が提唱するソーシャル・ビジネスを国内・アジアへ向けて発信し、ソーシャル・ビジネス普及・促進のムーブメントを福岡より興していくことを目的に昨年よりSBRCが開催。2回目を迎えた今年は、「ユヌス・ソーシャル・ビジネスを活用した社会課題の解決」をテーマとし、国内・海外より当分野に関心を寄せる企業、国際機関、行政、NPO、研究者、市民等約150名を招待しました。今年はアジアを中心とする海外からの参加者が全体の40%を占める等、アジアにおけるソーシャル・ビジネスへの関心の高まりと、福岡(九州大学SBRC)のソーシャル・ビジネス活動拠点としての認識の高まりを感じられる結果となりました。 フォーラム第1日目には、ユヌス博士の基調講演に続き、アジアを中心にユヌス ソーシャル・ビジネスを展開するリーダー企業のトップならびに研究者を招いたパネル・ディスカッションを実施。午後には実際に社会課題解決のための事業プランを協議するワークショップを開催し、国内・海外より事前に募集した10プロジェクトについてリーダーと参加者がともに内容の具現化へ向けたディスカッションを実施。フォーラム2日目となる翌日にユヌス博士へ最終案の発表を行いました。また、同日午後には一般を対象とした公開イベント「ウーマンズ・リーダー・シンポジウム」(社会における女性のリーダーシップを推進)ならびに「アート・創造性を活用したソーシャル・ビジネス促進」を開催しました。 さらに、今年は新企画として学生による「ユヌス&ユース・ソーシャル・ビジネス・ デザイン・コンテスト2012」を実施。「Create Social Business Hub in Japan by Youth」をミッションに掲げ福岡県内の学生を中心に組成された学生団体「ユヌス・ソーシャル・ビジネス・クラブ(YSBC)が主体となり開催したコンテストで、事前ワークショップ(全8回)開催を経て学生チームがプランを立案し8グループがユヌス博士を含む審査員へ発表を行いました。今年優勝を手にしたのは年間廃棄される不要化粧品を画材として再利用する事業案を提案した九州大学 大学院生のグループ「PLUS COSME」。同チームは今年11月ウィーンで開催されるソーシャル・ビジネス国際会議「グローバル・ソーシャル・ビジネス・サミット2012」において世界へ向けて当プロジェクトの発表を行う予定です。 また、フォーラム前日の20日(金)にはヒルトン福岡シーホークホテルでユヌス博士ならびに有川節夫総長立合いのもと、九州大学ならびにグラミン・コミュニケーションズ間で2007年に締結された交流協定更新の調印式を開催。今後、SBRCでもバングラデシュのグラミン・ファミリー企業と更に連携を深め、アジアにおけるユヌス・ソーシャル・ビジネス推進・創出拠点として一層積極的に活動を行っていきます。クローズアップ❸Cl seupKyushu University Campus Magazine_2012.9 19

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