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平成24年12月1日(土)〜4日(火)に、「橋本病発見100周年を記念して式典・記念講演会・シンポジウム「Centennial of Hashimoto Disease」をアクロス福岡にて開催しました。「橋本病」は、本学医学部の第1回卒業生である橋本策(はかる)博士が、卒業後わずか5年にして新しい甲状腺疾患を詳細に観察し、1912年ドイツの臨床外科学雑誌に格調高いドイツ語で単名で発表したものです。これは後に、ヒトにおける最初の自己免疫疾患であることをイギリスの研究グループが明らかにしましたが、その病因は医学が発達した現在でも依然として多くの謎を含んでいます。 この謎に挑戦し、自己免疫応答の解明と新しい治療法の開発を目指す世界第一級の研究者550名がこの祝典に集い、若い研究者とともに熱い議論を戦わせました。100年前の若き先達の慧眼、そしてそれを可能にした医学黎明期の若い教授陣の識見を忘れずに次の世代へ伝えるべく、現役の医学生11名を式典・記念講演会・晩餐会に招待し、激しい競争を繰り広げている欧米の研究者と興奮のひとときを過ごす機会を与え、新しい人生を切り開くよう激励するなど、4日間の祝典等は盛況のうちに終了しました。 平成24年12月7日(金)、カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(I²CNER)は、学術総合センター(東京都千代田区)において「I²CNER東京シンポジウム Japan-US Collaboration on Energy」を開催し、文部科学省、駐日米国大使館をはじめ各国大使館、エネルギーに関する企業関係者など約150名が参加しました。 シンポジウムでは、有川節夫総長、吉田大輔文部科学省研究振興局長、黒木登志夫WPIプログラム・ディレクター、ジョン・ルース駐日米国大使の挨拶の後、ペトロス・ソフロニスI²CNER所長がI²CNERの研究活動を紹介しました。その後、低炭素社会の実現を目指すための戦略や、それを可能とするための科学研究の現状と今後の展望について、広瀬勝彦トヨタ自動車(株)技術統括部主査、佐々木一成I²CNER燃料電池部門長、ケニス・クリステンセン イリノイ大学アーバナー・シャンペーン校I²CNERサテライト副所長がそれぞれの機関における取組を報告しました。また、特別講演としてモンテレー・ガーディナー米国エネルギー省技術開発マネージャーから、米国における水素エネルギー社会の現状と将来性についてご講演いただきました。 このほか、マーク・パスターI²CNER招へい教授がモデレーターを務めたパネルディスカッションでは、エネルギー問題について、登壇者と参加者による活発な意見交換が行われました。最後に笠木伸英WPIプログラム・オフィサーが同シンポジウムの総括を述べられ、盛況のうちに終了しました。I²CNER東京シンポジウムを開催ルース駐日米国大使による挨拶パネルディスカッションの様子会場の様子橋本病発見100周年祝典を開催シンポジウム講演者祝典参加の医学生を囲んでKyushu University Campus Magazine_2013.1 19

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