ブックタイトル九大ガイドブック2014_15_02JP

ページ
29/44

このページは 九大ガイドブック2014_15_02JP の電子ブックに掲載されている29ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

九大ガイドブック2014_15_02JP

がんセンター九州大学病院がんセンターは、2 0 0 8 年に福岡県の都道府県がん診療連携拠点病院として指定されました。外来化学療法室、がん相談支援室、緩和ケアチーム、院内がん登録室を設置し、がん診療を充実。さらに、がん診療委員会やがんカンファレンス、あるいは福岡県がん診療連携協議会での研修会などを通じて、福岡県の「がん医療の均てん化(どこにいてもがんの標準的な専門医療を受けられること)」を推進しています。小児がん拠点病院九州大学病院は、小児の固形がん、血液がんともに、すべての臓器をカバーできる診療体制を整えており、院内学級や緩和ケア、小児がんに特化した保育士や臨床心理士の配置など患者サポートも完備しています。これらのことから、2013年に九州・沖縄ブロックで唯一の「小児がん拠点病院」の指定を受けました。今後は、連携病院とのネットワーク構築や研修、難治例・再発例を集約化し新規治療の開発推進などに取り組みます。■ がん診療の連携拠点病院としてアジア遠隔医療開発センター(TEMDEC:テムデック)新たに開発された学術用のインターネット技術を駆使し、各国の拠点病院との間で遠隔医療教育を行っています。日本の先端的な手術映像や内視鏡検査の様子などをアジア全体で共有し、情報交換。今後は、国際医療連携室とも協力し、海外からの医療相談や患者搬送にも役立てていきます。医療連携センター住み慣れた地域で必要とする医療を安心して受けられるよう、大学病院と地域医療機関との円滑な橋渡しを行います。大学病院での先端医療と地域での在宅療養のシームレスな継続を目指して活動するとともに、海外の医療機関とも連携を図り、外国人の患者さんや海外で病気になった日本人の患者さんの医療支援も行っています。ARO次世代医療センター多くの業種にわたり幅広い専門家が協力して、未来へ向けた医療の開発を目指しています。トランスレーショナルリサーチ(遺伝子治療・細胞療法・ロボット手術など)と呼ばれる先進的医療や新薬開発のための治験、臨床研究への専門的アドバイスや業務支援を行っており、100人以上の医学、歯学、看護学の専門家に加え、研究が正しく計画されるよう生物統計学者も参加しています。■ 次世代医療の実現へ向けて救命救急センター各科の専門医が24時間体制で重症の患者さんに対応。3次救急全般の中でも特に急性心筋梗塞や脳卒中などの心血管病、重症外傷、小児救急疾患に力を入れています。緊急度、重症度を迅速かつ正確に判断し、人工呼吸管理、対外循環補助、血液浄化療法など高度なツールをタイミングを逃さず用いて患者さん自身の治癒力を引き出す医療を心がけています。また、2013年に小児救命救急センターを設置。なお、大学病院として、医学生はもちろん、卒後医師の研修、救急救命士の訓練などにも取り組んでいます。■ 救命救急医療への取り組みロボット支援手術ダヴィンチによるロボット支援手術は、3次元の立体画像を見ながら患者さんの体内に挿入された手術器具を操作する手術。術後の痛みの軽減や回復の早さが利点です。九州大学病院は、この手術を全国に先駆けて導入し、2009年には「根治的前立腺全摘出手術における内視鏡下手術用ロボット支援」を行える施設として認可されました。また、2013年に開設した分子イメージングセンターに、PET/MRI装置を導入して国際水準の臨床研究を実施します。■ 最先端医療技術の提供ICU集中治療室九州各県から患者さんが搬送されるヘリポートダヴィンチを用いた内視鏡下ロボット支援手術分子イメージングセンター PET/MRI装置がんワクチン開発大腸がんの内視鏡外科手術KYUSHU UNIVERSITY : DISCOVERY | 29