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公開日:2021.11.12
お知らせ
平成29年7月九州北部豪雨災害で被災した朝倉市を支援しようと九州大学復興支援団と芸術工学研究院は様々な支援活動をおこなってきました。その活動の一環で芸術工学研究院プロダクトデザイン研究室と、トポスデザイン株式会社は、朝倉の杉を使った「鵜」の“おきありこぼし”をデザイン・制作しました。この“おきありこぼし”は、福岡県のふるさと納税の返礼品など広く展開されました。また、「おきあがりこぼし展」を企画・開催し、それらによる寄付金は、新たに設立された「あさくら杉 未来構想基金」として活用され、朝倉市の次世代への災害の伝承と復興支援、産業支援、子育て支援の思いを込め朝倉市の新生児にファーストトイ(初めてのおもちゃ)として配布しました。
あさくら杉を通して様々な支援を続けていた中で、更に持続的に支援するためには、多様な関係者による支援の「仕組み」を創り上るという思いで、今回は、株式会社ゼックフィールドとトポスデザイン株式会社と芸術工学部未来構想デザインコースのプロダクトデザイン研究室が協力し、あさくら杉から抽出したオイルを利用した商品(エッセンシャルオイル、芳香水、蜜蝋ワックス、温泉化粧ローション、温泉洗顔フォーム、温泉美容クリーム)、を開発しました。
この商品は、家具や玩具を制作した時の端材や焼却処分する枝葉から精油されたものを利用し、株式会社ゼックフィールドのウルトラファインバブル技術を利用して乳化剤不使用の液体を製造しました。トポスデザイン株式会社と芸術工学部未来構想デザインコースのプロダクトデザイン研究室は化粧品とそのブランド「AZesse アゼッセ: Asakura + Zero Emission Cycle + Esse 」つくりを行いました。
この商品の開発は、端材や枝葉を用いることで、あさくら杉を無駄なく利用することにより、林業―産業―地域支援を連続してつなげようというものです。
オンライン及び県内各地で発売展開を予定しており、この商品とその流通を通じ、持続可能な復興支援・地域産業支援を構築していきます。