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梶山総長 年頭の挨拶(2003年1月6日)

 

 明けましておめでとうございます。昨年に引き続き、よろしくお願いいたします。

 今年は、九州芸術工科大学との統合、平成16年は法人化、また平成17年の後期には新キャンパスの一部開校と、希望に満ちた計画が目白押しです。早速、1月15日には新キャンパスの施設建設の起工式が行われます。

 私は、これからは非連続性、非直線性の社会となり、先の予測がつかない時代に入ったという気がしています。法人化を含めて、過去そうであったからこうするというやり方では乗り切ることができないでしょう。皆で議論して、九州大学という船を、最も良い方向へ操っていかなくてはなりません。

 法人化に何が必要か、管理・運営、人事・組織、財務・財政の各分野において、中野、野澤、有川副学長、早田事務局長を先頭に、検討していただいているところですが、教官同様、職員の皆さんからも、いろいろな斬新な提案をしてほしいと思っています。会議においても、皆さんで議論する時間を設けたい。私自身、小寺山、柳原総長特別補佐にご担当いただいている産学連携、国際連携には、積極的に参加していきたいと思っています。

 個人的なことを申しますと、今年の年末年始は休みが長かったので、いろいろな経験をすることができました。NHKの朝6:20からの「課外授業-ようこそ先輩-」は、落語家、園芸家や格闘家などが母校で授業をする番組でしたが、素晴らしい授業をしています。どのような職業でも、個人個人がプロになることの大切さを感じました。

 レオ・バスカーリアというアメリカの哲学者が書いた「葉っぱのフレディ-いのちの旅」という本を読みました。「自分の力で考えることをはじめたこどもたちと 子どもの心をもった大人たちに贈ります」というメッセージがついている絵本で、葉っぱができてから枯れて落ちるまでが書いてあります。読む人にとって解釈はいろいろでしょうが、私は、命の大切さが書いてある本だと解釈しました。1回目は10分で読み終わりましたが、2回、3回と読み返し、4回目には30分かかって読むことになる、そんないい本でした。

 昨日は、毎年1月5日に開かれているという箱崎校区自治会連合会に出席しました。例年、この日が休日ではないために、九州大学の総長が出席したのは初めてだということでしたが、地元の方々のいろいろなご意見をうかがい、九州大学の現状をお話ししてきました。驚いたのは、九州大学の新キャンパスへの移転が平成17年から平成27年までの約10年間で行われる計画であることを知らず、すぐにも九州大学が箱崎からいなくなってしまうかのように思っている方が多かったことです。コミュニケーションの大切さを痛感させられました。

 最後にもう一度お願いします。いろいろなプロジェクトを進めていくに当たって、教官、職員関係なく、いろいろな意見を出していただきたい。会議の中ででも結構ですし、その場が無理なら委員長にお伝えくださっても結構です。いろいろな人の意見の集積が、法人化を含めて九州大学の将来を決めます。活発なディスカッションによって、アクション・プログラムを作り、諸プロジェクトを積極的に推進していただきたい。

 今年もどうぞよろしくお願いします。

平成15年1月6日
九州大学総長 梶山 千里

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