ミレニアム座談会
21世紀の九大を考える


 本号は「九大広報」第10号に当たるとともに,新たに2000年代を迎えての 新年号。国立大学のあり方に関する議論が大学内外で熱を帯びつつもあり, 九大の先輩方にこれからの九大について御提言いただこうと座談会を企画し ました。

 「ミレニアム座談会」と銘打ったこの企画への御出席を,思い切って各界 を代表する九大OBの方々に打診したところ,恐るべきスケジュールをこなし ていらっしゃる皆さん,文字どおり万障繰り合わせ,中には徹夜明けで駆け つけてくださいました。

 年末の日曜日(1999年12月19日),午前の光を浴びた東京元赤坂の明治記 念館で催されたこの座談会は,期待に違わず,示唆に富んだ熱いメッセージ 満載のものとなりました。

出席者一同。日本庭園で。

 

【座談会出席者(大学卒順)及び略歴】
廣田学長 廣田 榮治(ひろた えいぢ)
総合研究大学院大学学長 (S.28 東大理学部卒,S.43-S.51 九大理学部教授)
 昭和28年東京大学理学部化学科卒。東京大学理学部助教授を経て, 昭和43年12月から7年間九州大学理学部教授。その後分子科学研究所教授など を経て,平成7年4月から総合研究大学院大学長。
増田会長 増田 信行(ますだ のぶゆき)
三菱重工業株式会社会長 (S.32 九大工学部卒)
 昭和32年九州大学工学部卒。同年三菱造船株式会社に入社し,三 菱重工業株式会社広島製作所副所長,同下関造船所長などを経て,平成7年取締 役社長,平成11年6月取締役会長に就任。
古川内閣官房副長官 古川貞二郎(ふるかわ ていじろう)
内閣官房副長官 (S.33 九大法学部卒)
 昭和33年九州大学法学部卒。長崎県総務部勤務を経て,昭和35年 厚生省入省。平成5年厚生事務次官となり,平成7年2月官僚のトップと言われ る内閣官房副長官に就任し,首相官邸で村山,橋本,小渕と3代にわたり総理大 臣を補佐する。
箱島社長 箱島 信一(はこしま しんいち)
朝日新聞社社長 (S.37 九大経済学部卒)
 昭和37年九州大学経済学部卒。同年朝日新聞社に入社し,記者,経 済部長,編集局長などを経て,平成 11年2月代表取締役社長に就任。
【進行・聞き手】
杉岡 洋一(すぎおか よういち)
九州大学総長(S.33 九大医学部卒)
(列席)
柴田洋三郎(しばた ようさぶろう)
九州大学副学長・広報委員会委員長(S.46 九大医学部卒)