2000年問題に備える


 医学部附属病院で10月31日(土),コンピューターが誤作動する恐れがある「2000年問題」 に備え,九州電力からの送電がストップしたとの想定で模擬訓練が行われ,医師や看護婦など 職員約380人が参加しました。病院長を本部長とする対策本部を設置し,1時間院内を停電状 態にして,自家発電装置や医療機器が通常どおりに作動するかなどを点検しました。

 訓練は,病院全体と各診療科ごとに作成された「危機管理マニュアル」に基づいて約2時間 行われ,停電への対応のほか,カセットガスコンロをはじめ非常用備品の配置点検も実施され ました。産科婦人科や第二外科等の病棟では,医療機器の誤作動を想定,職員が模擬患者にな り,代替の医療機器を取り寄せて対応するシミュレーションも実施しました。

 その結果,自家発電装置が3分30秒で復旧,医療機器も正常に作動し,対策本部長の中野仁 雄病院長は「本番に向けてさらに体制作りを進めたい」と感想を述べました。