九大の未来像を探る

〜九州大学学術研究都市シンポジウム〜


パネルディスカッション風景(1)

 九州大学は,福岡市西区の元岡・桑原地区を中心とした275haの新キャンパスへ統合移転するのを契機に,恵まれた環境の中で優れた教育・研究を一層充実させ,21世紀に向けた新時代への飛躍を目指しています。

 この新キャンパスを核に,「世界レベルのリサーチ・パークやサイエンス・パーク,知的な生活環境を整備する」ことによって,自然に恵まれ,アジアとの交流を深く刻んだ福岡から唐津に至る地域に,九州大学を中心とした「新学術研究都市」を構築しようという構想が進められています。この構想の推進について,各界,県民各層の理解を広げ,関心を盛り上げるために,去る11月19日,福岡銀行大ホールにおいて「九州大学学術研究都市シンポジウム」が開催されました。

 シンポジウムの前半では,麻生福岡県知事による主催者挨拶,杉岡九大総長による基調報告に続き,工藤智規文部省学術国際局長の「学術研究の進展と大学改革」と題する記念講演が行われました。

パネルディスカッション風景(2)  続いて後半は,伊藤滋慶應大学教授をコーディネーターに,麻生泰麻生セメント(株)社長,小門裕幸法政大学教授,徐賢燮駐福岡大韓民国総領事,藤原まり子博報堂生活総合研究所客員研究員と矢田俊文九大副学長の5人のパネラーによるパネルディスカッションが行われ,「特色ある大学,アジアと深く結びついた九大を」「研究者が住みたくなるような豊かな居住環境が不可欠」「広く地域に開かれた大学を」「環境と共生する都市の追求」などの構想や意見が出され,会場を埋めた参加者にも実り多いシンポジウムとなりました。


写真の説明

シンポジウムには大勢の参加者があり,和やかな雰囲気の中,新しい学術研究都市像について様々な意見や提言があった
写真は活発な討議がなされたれたパネルディスカッション