新任部局長紹介

健康科学センター長 川 崎 晃 一


【紹介文】

川崎晃一教授  川崎晃一教授は,高血圧をメインテーマとして優れた研究を数多く発表されている。とりわけ,1978年にAmerican Journal of Medicineに掲載された「高血圧の食塩感受性」に関する論文は,人間にも食塩感受性の差があり,高血圧の発症に遺伝的素因が関係していることを世界で初めて報告したものである。
 また,血圧とその関連因子に関する時間生物学的研究,血圧とミネラル(食塩,K,Mg)に関する臨床疫学的研究,ネパールにおける学際的健康科学研究などでも数多くの成果を発表された。

 さらに,川崎先生は昭和56年12月から健康科学センター教授として,17年間にわたって学生及び教職員の健康教育や健康管理を推進してこられた。
 また,国立大学等保健管理施設協議会副会長,九州ブロック代表,並びに「学生の健康白書1995」作成委員会委員長として,データ(約34万人)の収集・統計解析を行うなど,この分野でも全国のリーダー的役割を果たされている。
 さらに,1997年4月から1998年3月までは留学生センター長を務められ,留学生教育にも大きく貢献された。
 このように,健康科学に関する研究,健康教育および健康管理業務にリーダーシップを発揮された川崎先生には,健康科学センターの新たな発展ための舵取り役が期待されている。(A.B.)