編 集 後 記


広報誌編集部会主幹 有村 隆広

 

 春,3月。寒さに耐えてほのかな香りを漂わせていた梅の花が散り,桜の季節が訪れようとしています。卒業の季節です。本年も,九大生を初めとして,数十万の大学生達が日本各地の職場へと巣立っていきます。職場が若返り,日本の社会も若返ります。大学はまさに「若返りの泉」の機能を果たしています。

 「トピック(1)−卒業」で,4名の学生に,将来へのさわやかな抱負と思い出を書いてもらいました。御卒業おめでとうございます。その「若返りの泉」である大学に,21世紀の大学像についての答申が大学審議会から提言されています。各部局で開催された勉強会についてのささやかな記事(P3)に御留意ください。

 研究紹介は,専門家だけでなく一般の人にも分かりやすいということで,お陰様で好評です。本号では,金融システムについての研究紹介を堀江教授(経済学部),また,統一テーマ「癌」についての研究紹介を医学部の小宮教授,杉町教授,岩本教授,二保教授,桑野教授にお願いしました。分かりやすく説明するということは,とても困難なことですが,快く御執筆いただいたことを感謝いたします。

 九州大学広報委員会のメンバーも3月で約半数が任期を終え,4月からは新しい陣容で「九大広報」や九州大学ホームページなどの広報業務に携わります。皆様の御支援に感謝申し上げるとともに,来期もまたよろしくお願いします。