龍馬を描いた画家探求に奨励金
作家,司馬遼太郎の業績を語り継ぐため設立された「司馬遼太郎記念財団」(理事長・福田みどり夫人)が,「知的世界への探求」を目指す若者を応援するために奨励金を授与する「司馬遼太郎フェローシップ」の受賞者に,文学部人間科学科の瀬川智子さん(せがわ ともこ 現在比較社会文化研究科修士1年)が昨年選ばれました。
対象となった探求のテーマは,坂本龍馬を描いた画家「公文菊僊(くもん きくせん)」。きっかけは瀬川さんの実家にあった掛け軸で,高知出身ながら龍馬の一世代後の菊僊がなぜ龍馬を題材とするようになったかという一年間の探求の結果,「なぜ菊僊の描く龍馬が,司馬さんの書く竜馬と似てくるのか,おぼろげながら見えてきた。」と瀬川さんは結んでいます。