はじめに


 九州大学の国際交流の歴史は古く,九州帝国大学が創設された明治44(1911)年には,すでに朝鮮から1名の留学生を受け入れていました。大正11年には前年ノーベル物理学賞を受賞したベルリン大学教授アインシュタインが来訪しています。詩人で中国科学院院長であった郭沫若(かく まつじゃく)は,大正12年の医学部卒業生です。 今回は,九州大学の国際交流を特集してその現状を紹介するとともに,ますます盛んとなるであろうこれからのあり方を考える一助としたいと思います。