異文化に触れた1年間

総務部総務課 朝 倉 トミ子


 異文化との接触に不安と期待が交錯しましたが,コリーンさんと過ごした1年は,思い起こせば楽しいことばかりでした。
 外国,留学生。つい最近までは別世界の話です。私の主人は,医学情報の研究会などで,特に東南アジアへ出向く機会が多かったのですが,私をはじめ家族には,外国は直接関係がない世界でした。主人を見送るときに「今回はどちらですか」と尋ねるくらいで,主人の訪れた国々に行こうと思ったことはありませんでした。しかしその後,タイ,シンガポールやマレーシアなど訪問する機会があり,主人の知人に会うたびに,言語の違いこそあれ外国に対する違和感は薄れていきました。そのうち長男などが海外に遊びに行くようになり,我が家の国際化は,知らず知らずのうちに進み始めていたのです。

 このような環境が作られつつあるところに,ワシントン大学のコリーンさんが来られたのですから,皆大歓迎です。主人の友達や私の友達にも,暇をみてはパーティーを催したり,旅行やスポーツを一緒にしたりして協力していただきました。
 振り返れば,彼女が正しく日本を理解してくれたかどうかは疑問が残るところですが,国際化,国際性が言われる昨今,このような機会を通して日米両国の風俗,習慣等が理解でき,相互理解が深まったことは,非常に有意義だったと思います。

(あさくら とみこ)


−朝倉さんは,ワシントン大学からの第W期生,コリーン・アルストック(Colleen Altstock)さんのホスト・ファミリーでした。


(写真)朝倉さん(後列左端)とお友達に囲まれて