歯学部長 中 田 稔
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この4月から歯学部長として2期目を迎えられた中田先生は,子どもを対象に包括的な歯科医療を行う小児歯科を専門とされています。そのお人柄を一言で表すと,人には優しく,御自身には厳しく,国際的見地から歯科医学の発展にいかに貢献できるかを常に念頭において行動される方と言えます。
先生は様々な場面でのご発想がたいへん豊かで,さらに,実現には常に大きな困難が付随する新しい概念を現実のものとなさる手腕には,だれもが驚嘆しています。一例として,国内では本学歯学部のみで実施される国際協力事業団(JICA)歯学コ−スは,開発途上国から毎年十数名の若手歯科医師を迎え,5ヶ月以上にわたって日本の歯科医学の研修を行うもので,今年で12年目を迎えましたが,発足前から今日まで一貫してコ−スリ−ダ−を務められ,幅広い人脈を通して本コ−スを運営されています。
さらに,今夏はWHOの協力による国際シンポジウムの代表をなされ,今秋には国際歯科連盟で咀嚼と健康に関するシンポジウムを開催される予定です。
中田先生の未来を見つめる確かな洞察力と卓越した行動力によって,九州大学歯学部の大学院重点化は必ず実現され,歯科医学と歯科医療の発展に寄与できると期待されています。 (Y.Y)