農学部長 坂 井 克 己
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農学部林産学科・木材化学講座教授。九州大学農学研究科修了後,東京教育大学,九州大学で教育・研究に情熱を注いでこられた。研究面では,木材化学,特にパルプ化技術では製紙業界の指導的立場にある。最近は,樹木細胞培養の新分野を開拓し,なかでも樹木心材成分,ヒノキチオールの生合成経路の提案は世界的に注目されている。産官学の有機的な連携については,早くからその重要性を指摘し,現在も福岡県産官学共同研究事業,九州産業技術センター産学R&D推進事業の両メインオーガナイザーを務め多忙を極めている。
5月末の学部長選挙の結果が確定するや,「困った,学生に迷惑をかける」「私よりも適任者がおられるのに」との言葉が聞かれたが,ある教授「いかにも坂井先生らしいな」との評。現在は腹をくくり学部の将来のために,との秘めたる闘志が感じられる。温厚ななかに,論理的な議論では,学部内で右に出る人はそれほどいない。大学改革の重要な時期に適切な舵とりが大いに期待される。 (R.K)
[学生の先生評]
手元の明かり一つでMacの画面に向かわれ,黙々と仕事をこなされる姿は蛍の光を髣髴させ,(目が悪くならないかと心配になりますが…)学生はその後ろ姿を見ながら頑張っています。