SCSを使ってみませんか?
総務部研究協力課
21世紀のマルチメディア社会にふさわしい高等教育システムとして本学でも活用されているSCS(Space Collaboration System)を紹介します。
SCSとは
SCS(Space Collaboration System)は21世紀のマルチメディア社会にふさわしい高等教育システムとして,文部省メディア教育開発センターが開発した映像交換を中心とした衛星通信ネットワークシステムで,全国の大学等を結び,新しい遠隔教育のツールとして教育面のみならず研究交流などの面で有効に活用されています。現在,116機関,139局が整備されています。
本学においては,大型計算機センター多目的講習室(3階)にVSAT※局が設置され,平成8年10月から運用を開始しています。
SCSの特徴
双方向性・・・一般のテレビのような一方向の通信とは異なり,互いに送・受信者となって複数の局で討議が可能な同時双方向性を有しています。容易性・・・・・機器に不慣れな方にも操作できるよう送受信及び環境設定等の操作は,タッチパネルモニタを利用するなど,極力簡略化されています。
経済性・・・・・ディジタル圧縮技術の進歩並びに多数局参加時の衛星回線の効率的使用により経済性が高められています。また,国立機関に関しては,メディア教育開発センターで一括して衛星回線経費について措置を行うため大学側では回線費用を考慮する必要がありません。
広域性・・・・・北海道から沖縄まで139局の参加を得ており,その参加機関は大学,高専,大学共同利用機関と多様で,このため,教育・研究に関する様々な分野での共同活動に利用できます。
SCSの利用形態
相互授業・合同授業・合同ゼミ
他大学の授業に参加するなど,教室での交流により新たな視点と刺激をそれぞれの大学にもたらし,従来にない教育の改善が期待されています。研究会・研究打合せ・事務打合せ
従来,関係者が一箇所に集まって行っていた専門的な討論が,SCSを通じてそれぞれ自分の大学から参加できるため,効率的に研究等を進めるとができます。シンポジウム・各種会議
遠隔での参加ができるため,時間の効率化が図られることから参加者数の増加が期待できます。また,全ての局が同等の機能を有しており,多数の局が参加したシンポジウム・会議を容易に経済的に実施することができます。
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利用方法・手続
利用申込みには,半期毎に定期・固定利用を申込む「第一次利用申込」と随時利用する時に便利な「第二次利用申込」の二つの方法があります。(第二次利用申込みでは,利用日の8日前までに予約が必要です。)
SCSの操作
VSAT局では,予約した時間に自動的に衛星回線がつながり利用できるようになっています。操作は回線制御とAV制御の二つのタッチパネルモニタで行います。
本学の利用状況
本学では運用開始以来平成11年3月までの間,講義や研究会等で延べ231回,644時間20分の利用実績があります。
利用の感想などは医療技術短期大学部広報「すヾかけ」第18号や情報処理教育“広報”Vol.21 1998 などに紹介されています。
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- ※ VSAT(Very Small Aperture Terminal)
- 小型の地球局。集中制御方式のため無線従事者が不要となる。