総長4年ぶりの講義


熱心に講義する杉岡総長

 7月14日(水),4月から行われている総合科目「大学とは何か−ともに考える−」の最終日に杉岡洋一総長が教壇に立ち,満場の学生に向かって,九大の歴史と現在,その将来構想と総長の求める九大生像を熱く語りました。

 総合科目「大学とは何か−ともに考える−」は,杉岡総長を含む11名の講師が13回にわたって九州大学をはじめとする大学の役割・活動,現状や将来像を,教育史,思想史,社会史,学問論といった様々な分野から検討するもので,講義のテーマには「帝国大学の歴史的役割と九州大学」「国際的視点から見た日本の大学」といったものがあり,杉岡総長はそのアンカーとして登壇しました。

 1時間半の講義の中で杉岡総長はまず,転校生だった小中学生時代から入学した頃の九大,研究者としての経験談などから語り始め,学生達に「常識はいつまでも常識ではあり得ない。暗記型でなく自ら物事を考え,創造性豊かで,幅広い教養を持つ人間性豊かな人に育ってほしい。」と呼びかけました。

 また学生からの「面白くない授業がある」「先生方の研究室を訪ねたいが」との質問には,「大学が皆さんに出しているサインを見逃さないでほしい。貴重な今という時に,自ら求め積極的に,何にでも挑戦してください。」と答えて講義を締めくくりました。