医学部附属病院長 中 野 仁 雄
(なかの ひとお)

医学部附属病院長 中野 仁雄


 この10月から医学部附属病院長に就任された中野先生は,病院長であると同時に産科婦人科長及び 周産母子センター母性胎児部門診療責任者でもあります。先生は産科婦人科臨床における婦人科腫瘍 学,内分泌・更年期医学及び周産期医学の全てにおいて卓越しており,特に周産期医学領域ではこの 学界における指導的立場のお一人です。

 進取の気鋭に富む先生は,国内で初めて周産母子センタ−という高度専門診療部を設立されました。 これは大学病院が目指す統合診療と高度専門診療の併設実施,専門特定診療に基づく臨床研究の実施, 大学院講座と診療科(部)の相互自律による運営改善,さらには地域医療・患者サービスへと大きく 貢献しました。

 大学院医学系研究科生殖病態生理学教授である先生は,御自身の臨床研究に加え,文部,厚生,労 働各省の班研究に参加されるだけでなく民間との共同研究,世界産婦人科連合学術委員といった世界 的な学術活動,学内諸委員会委員長等と多忙を極める毎日です。学生指導に対する先生の持論は優し さ,賢明さ,ことを処するに勇気を持つことです。こよなくお酒を愛する先生は,それ以上に患者さ ん,学生,教職員を愛し心と心の触れ合いを大事にされています。今国立大学は独立行政法人化の可 能性を含め変革の直中にあります。この局面を乗越え,さらなる医学部附属病院の発展に全力をあげ て尽力されることを確信しています。

(K.T.)