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Kyushu University Campus Magazine_2010.522大学院工学研究院 化学工学部門工学博士川上 幸衛(かわかみこうえい) 教授NEXT Professional国際的にも通用する研究者になってほしい。母親が働く姿を見て育ったそうです。 「家庭と仕事を両立してきた母は、私にとって理想の女性です」 100年後、女性科学者の活躍の場は広がっていると思うかという問いに、「現在、女性をサポートする様々な取り組みがなされてきているので、100年後には、出産や育児を経ても働き続けられる環境が整い、多くの女性科学者が活躍していると思います。工学部は男性が学ぶ場所と考えずに、ものづくりに興味がある女性は、ぜひ、挑戦してほしいですね」と大串さん。 来年、九州大学は創立100周年。この節目の時に、次の時代を担う女性科学者が育ちつつあります。大串さんは前向きな学生です。つまづいても先まで引きずらないところがいいですね。私が印象に残っているのは、修士課程への飛び級面接の時のこと。彼女は、仮に結婚しても一生続けられるような研究者を希望しますと明言したんです。男子学生でも、なかなか言えない将来のことを彼女が言ったので、固い決意があるんだろうと思いましたね。修士に進んだあとは、早い時期から主体性に目覚めていました。研究は一つの決まった答えがある訳ではなく、自分の考えを持って成果に結びつけることが重要なんです。彼女は指導教員から言われたことをそのままやるのではなく、自分の意見をはっきり主張していました。それが今、個性となって成果に結びつきつつあるのではないでしょうか。彼女は、当教室の約半世紀の歴史のなかで、女性の課程博士第一号になる予定です。これからもリーダーシップを発揮して、国際的にも通用する研究者になってほしいと期待しています。担当教授より大串裕子さんDATA■九州大学の関連WEBサイトへ■次回出演リレー九州大学 工学Gohttp://www.eng.kyushu-u.ac.jp/九州大学大学院 人間環境学府 行動システム専攻博士後期課程 山本健太郎さんです西南学院高校 ↓九州大学 工学部 物質科学工学科化学プロセス・生命工学コース ↓九州大学大学院 工学府物質プロセス工学専攻 修士課程修了 ↓九州大学大学院 工学府物質プロセス工学専攻博士後期課程3年「飛び級」制度により学部4年次を経ることなく大学院修士課程に進学。これまでに3件の学生賞を受賞。国際学会での発表も経験。時間ができたときは、実家や祖父母の家でのんびり過ごす。memo

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