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Close Upクローズアップ24Kyushu University Campus Magazine_2010.5 このプログラムは、世界で最もホットな地域と言われ、多様な人種で構成されるシリコンバレーにおいて、夢の実現を目指して頑張る人たちの息吹に直接触れ、自らの生き方と比較してこれからの進路や行き方を再考することに大きな目的があります。参加した学生たちは口々に、「人生観が変わった」「自分の好きなことを追求するのが本当の幸福と気づいた」「迷ったときはやるしかない」「留学して世界に羽ばたける力をつける」等、自分の夢を実現する勇気と意欲を確実に得たようでした。九州大生としての今後の生き方に関して、九州にいては絶対に得られない貴重な経験、意識変革の機会となったのです。 またこのプログラムの成功により、ロバート・ファン氏からは更に多額の寄付をいただいて、九州大学は全学の学生を対象として本格的なアントレプレナーシップ教育を行うセンターを創設することになりました。このプログラムの精神を更に発展させた教育プログラムの広がりが期待されています。過去5回のプログラム実施で、延べ120人を超える学生が参加、自らの夢実現に向かって新たな人生を歩む自信と勇気を得て活動し始めています。来年もまた多くの学生の参加をお待ちしています。 九州大学の学生にチャレンジ精神とグローバル意識を涵養する1週間の教育プログラム、「九州大学/ロバート・ファン/アントレプレナーシップ/プログラム(略称:QREP)」が、平成22年3月、ハイテクベンチャービジネスのメッカたる米国シリコンバレーで開催されました。今年で5回目を迎えるこのプログラムは、九州大学を卒業し米国に渡って大成功した、台湾出身のロバート・ファン氏(米国シネックス社会長)の寄付を中核とする、九州大学カリフォルニア基金を活用し、知的財産本部がカリフォルニアオフィスの協力の下実施する正規授業です。 世界中から成功を夢みて起業家が集まり、世界経済を牽引するエンジンと言われるシリコンバレーに、九州大学生20名強と提携校の早稲田大学生数名を引率し、20を超える様々なカリキュラムを提供しますが、内容は、インド人の起業家、米国企業で働くエンジニア、米国大学の研究者、日本人留学生のほか、ビジネス界やNPOのリーダー等、極めて多彩な方々による講義とディスカッションで構成されます。またスタンフォード大学での学生達とのクラス討論や地元ハイテク企業訪問等、フィールドトリップも好評です。5回目の今年は、シリコンバレーで活躍する日本人ビジネスマンの集まるセミナーに参加し、「日本のイノベーションを考える」というテーマを共に議論しましたが、遠く日本を離れてもなお日本を思う参加者の方たちの熱い思いや、自らの手で人生を切り開こうとする前向きな姿勢に触れ、学生たちは感激覚めやらぬ様子でした。「好きなことをやれ!」「迷ったらGo!」九大生がシリコンバレーで見つけた新しい生き方九州大学/ロバート・ファン/アントレプレナーシップ/プログラム(QREP)第5回報告産学連携センター教授/知的財産本部本部長補佐 谷川 徹(上)スタンフォード大学でのクラス討論(下)インキュベーターPlug&Playにてインド人起業家Indu氏の講義

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