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25Kyushu University Campus Magazine_2010.5TOPICS―トピックス ❶ 平成21年、九州大学文学部は法文学部創立85周年、文学部設立60周年という節目の年を迎えました。この時に当たり、文学部は「過去を振り返り、現在を見つめ直し、未来への新たなる一歩を踏み出していく」をコンセプトとして、様々な記念事業を行ってきました。事業の愛称を「はごろもプロジェクト」としたのは、本当に大切なことについてじっくり考え、それを取り戻し、新たなる飛翔を遂げていきたい、との思いからです。今年の3月に、その成果の一端を次のような形で刊行いたしました。①『創立八十五周年記念 論文集』(上下2巻) 文学部担当専任教員による日頃の研鑽の成果で、48本の論文から成っています。これは10周年、40周年、50周年に際して出された記念論文集を継ぐものです。②『九州大学法文学部85周年/文学部60周年 記念祭 記念誌 蒼天悠悠』 9月19日(土)に文学部同窓会との共催で挙行された「記念祭」の全記録です。記念講演、研究室有志による研究活動の発表・展示などの記録の外、卒業生のエッセイなど、盛り沢山に収録されています。③『「ただいま―九大生AQAプロジェクトによるアジア現代美術展」 報告書』 9月5日(土)~11月23日(月)、ギャラリーアートリエを会場として、美学・美術史を学ぶ学生たちの企画・運営により開催された美術展の実績報告書です。④『九州帝国大学法文学部の国史学―渡邉正氣 オーラル・ヒストリー』 12月13日(日)に九州史学会との共催により開催された、同大会日本史部会特別セッション「九州帝国大学法文学部の国史学」の記録です。特に事前に行われた、国史学出身の渡邉正氣氏への聞き取りが全て収録されており、戦後文学部における研究・教育に関する貴重な資料を提供するものと言えます。 文学部は、自分たちの歴史に関する資料を余すところなく蒐集、整理、保管、活用すると共に、将来にわたって自分たちの姿を記録、保存し伝承していくために、4月1日、「九州大学文学部歴史編纂室」を旧工学部本館3階の一室に開設いたしました。「はごろも」からの飛翔がいよいよ始まります。 御支援の程よろしくお願い申し上げます。 (文責:「はごろもプロジェクト」 実行委員会委員長 柴田 篤)稔り豊かな成果を公刊はごろもプロジェクト―●九州大学 法文学部85周年/文学部60周年 記念事業多くのマスコミから取り上げられた「ただいま―九大生AQAプロジェクトによるアジア現代美術展」の会場となったギャラリーアートリエ。平成21年10月3日~11月29日に開催した「仙厓展」の模様。期間中は多くの市民の皆様がユニークな仙厓の絵画作品を鑑賞された。

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