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33Kyushu University Campus Magazine_2010.5九州大学 写真部寒さが抜けない4月の夕暮れ。ところは、箱崎キャンパスの課外活動共用施設2階。所狭しと写真の機材に囲まれた部室(暗室)において、インタビューは始まりました。―まずは、写真部の紹介をお願いします。鶴留さん 現在、部員は50名。毎週土曜日を活動日として、お互いに切磋琢磨しながら写真を撮っています。特に同じテーマで撮ることはせず、個人が好きなものを撮り、互いに見せ合い意見を言い合いながら、良いものを選択していくという作業を行っています。また、部員の中には、他の部活と掛け持ちしている人もいます。そのことが、いろいろな刺激を受け、“感性”を磨くことにも繋がるからです。私自身、地学研究部にも所属しています。―九大写真部の特徴って何ですか?鶴留さん 部室(暗室)に来てもらうとわかりますが、設備が整っています。フィルムの現像や焼き付けが部室で手軽にできます。デジタルにも対応して、今年からプリンターとコピー機を購入するんですよ。カメラ一台さえ持っていれば、自分で撮った写真がすぐに作品にできます。江本さん 設備の充実に加えて、九大写真部の特徴は、個性的な人が多いにも関わらず、まとまりが強いことです。―個性的な人が多いのにまとまるものですか?鶴留さん それぞれが個性的な上に、テーマや被写体まで違います。しかし、「写真が好きだ」「写真の技術を高めたい」という純粋な気持ちを部員全員が持っていて、その気持ちが部員を一つにまとめています。テーマや被写体が違うからこそ、お互いのいろんな面が見えてくるし、写真を愛する気持ちが技術のレベルに関係なくアドバイスし合える空気を作り上げています。また、一見真面目そうな人が奇妙な写真を撮ったり、適当な性格に見える人が堅いイメージの写真を撮ったりと、イメージと全然違う写真を撮る人もいるので、写真を通してお互いの性格を分析し合うのも結構面白いんですよ。―では、それだけ引きつけられるのは、写真にどんな魅力があるからですか?鶴留さん 例えば、絵を描く場合、絵筆を使い、ある程度自分の思うように描くことができますよね。一方、九州大学写真部の活動と写真への思いについて、部長の鶴留裕之さん(工学部3年)と暗室係の江本紫織さん(文学部3年)に伺いました。「躍動ー学生たちの活躍ー」では、学生のサークル活動にスポットライトを当てて、その活動を紹介していきます。今回は、「九州大学写真部」を紹介します。学生たちの活躍Activity of students

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