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28Kyushu University Campus Magazine_2010.9 ゴッホは浮世絵を収集し、油彩で模写もしています。彼が生きた19世紀後半には、鎖国が終わった日本からヨーロッパに日本の美術工芸品が輸出され、ゴッホ以外にも多くの芸術家たちが影響を受けています。こうした潮流をフランス語ではジャポニスムjaponismeといいます。この言葉は「日本趣味」と訳されますが、異文化に対する興味本位の関心だけではなく、西洋とは全く異なる文化背景を持った日本美術の吸収・同化・応用という側面も持っています。 ゴッホもまた単なる異国趣味を超えて、作品のより深い創造のレベルで日本の美術に影響を受けています。ゴッホのジャポニスムを、彼の作品を通して見ていきます。 平成22年6月12日(土)、糸島市にて株式会社やずや主催による留学生との交流会が開催されました。 株式会社やずや様からは、九州大学教育研究環境整備基金に多額の寄附をいただいており、伊都キャンパス学生寄宿舎ドミトリーⅠの8階は、このことを顕彰して、『やずやフロア』と名付けられています。交流会は毎年やずや会長の矢頭美世子様のご厚意で、このフロアに居住する留学生を招いて開催されているもので、今年も7名の留学生が招待されました。 交流会では、たくさんの地元産の食材を使ったバーベキュー、料理が振る舞われ、矢頭会長、やずや社員の皆様と留学生たちの交流が深まる楽しい会となりました。 また、その後矢頭会長の講話もあり、社員を大事にする矢頭会長の姿勢に感動する留学生の姿も見られました。坂上学務委員長、及び柴田教授が出席しました。 今後、釜山と福岡という近接した都市にある両大学の関係が緊密化し、研究者及び学生の交流が推進されることが期待されます。 なお、同大学は昨年6月に本学大学院比較社会文化研究院(同学府)と部局間交流協定を締結しています。株式会社やずやと留学生との交流会開催文学部、東義大学校人文大学と部局間協定締結《灰色のフェルト帽の自画像》1887年 ファン・ゴッホ美術館(フィンセント・ファン・ゴッホ財団) c Van Gogh Museum,Amsterdam(Vincent Van Gogh Foundation) 平成22年7月21日(水)、本学大学院人文科学研究院(人文科学府、文学部)と、東義大学校人文大学(大韓民国釜山市)との間で、学術交流協定並びに学生交流に関する覚書が締結されました。 調印式は、本学人文科学研究院長室において執り行われ、東義大学校からは、都台鉉人文大学長、金泰寛企画処長、李 淑人文大学教授、及び権赫建人文大学教授が出席され、人文科学研究院からは、高木研究院長、髙山副研究院長、後小路副研究院長、 百周年記念ゴッホスクール特別企画「ゴッホとジャポニスム」参加した7名の留学生。矢頭会長を囲んで。左が都台鉉東義大学人文大学長 講座日程会 場講 師定員・参加費お申込み方法12月11日(土) 14:00~九州大学大橋キャンパス 5号館 511教室大学院芸術工学研究院准教授 米村 典子170名・無料(定員になり次第締め切り)はがき又はFAXにて、お申込み願います。西日本新聞イベントサービス内ゴッホスクール係〒810-0001福岡市中央区天神1-4-1FAX(092)731-5210電 話(092)711-5491Kyudai

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