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17Kyushu University Campus Magazine_2010.11農学系地区イメージ/東側 農学研究院では、施設内配置と研究教育上の連携に関する検討を慎重に行い、複数案の中から最も有効と考えられるゾーンと研究分野の適正な配置を得ることができました。まず、1、2階の低層部を学部の空間として、講義室や情報学習室等の学部生が使用する施設やレストランを設けます。上層部を大学院の空間として、南側には主として研究院のオフィスゾーンを、中間部に大学院生やゼミ室等のセミ・オフィスゾーンを、北側に主として実験室の並ぶラボゾーンを配置します。 歩行者専用のキャンパス・モールや幹線道路がグリーン・コリドーをわたってアプローチする農学系に相応しいアクセス・ルートを設け、学生用エントランスと来訪者用のエントランスを確保します。エントランスからは、エレベータや階段等の縦動線を分かりやすく適正に配置します。自然通風と施設中央部の吹抜けを利用し効果的な換気を行います。また、中央部の吹き抜けは換気だけでなく、低層部における自然光利用も有効です。集中制御による実験内容に応じた排気システム、置換換気による大空間排気、地中熱利用のためのクールチューブを採用します。さらに、屋上に太陽光発電パネルを設置し、自然エネルギーの有効利用を図るとともに、現地調達が可能な木質材料を使用するバイオマスエネルギーの採用を検討します。 地球環境への配慮から、LCCO2削減、熱負荷低減に向けた検討を行っています。まず、冬期に卓越する北西風等に対する風況シミュレーションを行い、緩衝緑地を設けます。次に、施設内では空調負荷を低減し快適な環境とするために気密サッシと高断熱素材を使用するとともに、流線型の施設形状を活かした学府・研究院の配置とわかりやすい動線地球環境への配慮基準階平面図:ラボゾーン:セミ・オフィスゾーン:オフィスゾーン

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