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2Kyushu University Campus Magazine_2010.11 創立百周年が間近になった平成22年11月、会津若松市から、九州帝国大学初代総長である山川健次郎博士の胸像を贈呈いただきました。山川初代総長は会津出身で、明治44年(1911年)、総長就任にあたって行われた訓示では、「講義にのみ頼るのではなく、自ら学問研究に従事すること」、「学問のために学問すること」、「多方面に趣味ある知識人を養成するのが総合大学の所謂」と述べられ、この言葉は、約100年の時を経た現在でも九大人に生きています。 胸像は、山川博士生誕150年を記念して、同氏の功績を顕彰するために発足した「山川健次郎顕彰会」が製作され、会津若松市に寄贈されたものです。 本学は、百周年を間近に控え、次の百年に向けて第一歩を踏み出すにあたり、創設からの歴史とともに、山川初代総長の功績を永く顕彰し、後世に伝え引き継ぐために、会津若松市に胸像の譲渡をお願いしていました。このたび、同顕彰会のご厚意のもとに、同市にご快諾をいただいたものです。 平成22年11月24日(水)に会津若松市役所で行われた贈呈式では、有川節夫総長が「九州大学としてはこの上ない喜びであり、山川総長を通じた縁により、新たな連携関係が始まることは大変意義深いことです」と述べ、菅家一郎会津若松市長は、「胸像がゆかりの地に設置されることは誠に感慨深く、今後九州大学との交流を深め、新たな関係を築いていきたいと思います」と述べられました。 本学は、贈呈いただいた胸像を、伊都キャンパスのセンターゾーンに設置し、平成23年5月に、創立百周年記念事業の一環として除幕式を行う予定です。 同日には、明日を担う人材の育成など、未来に向けた新たな連携協力の始まりとして、本学と会津若松市との間で組織対応型連携の協定の締結も行われました。会津若松市から、山川健次郎初代総長の胸像を贈呈いただきました胸像を挟んで左から菅家会津若松市長、有川総長、高木厚保 山川健次郎顕彰会会長除幕式まで、本部特別応接室で本学を見守る山川初代総長

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