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32Kyushu University Campus Magazine_2010.11 MUIC(マヒドン大学インターナショナルカレッジ)で一番熱心に取り組んだのは九大でもやっていた英語ディベートでした。最初は英語を聞きとるだけで精一杯でしたが、次第に自分も対戦に参加するようになり、最終的には帰国日を1カ月半延長してEU-Thailand Debating Championshipに出場するほど、のめり込んでしまいました。MUICはディベートの世界的強豪だけあって、その大会に向け、夏休みは毎日朝から晩まで練習がありました。何回も日本に帰っておけばよかったと後悔しましたが、友人の寮を転々としていた生活、衝突と仲直り、学校の前の屋台やコンビニでの連日の深夜食、…今はいい思い出です。ディベートを通じて得られた多くの「学生時代大学情報交換留学について詳しく知りたい方は、「九大生のための海外留学情報」(http://www.isc.kyushu-u.ac.jp/intlweb/study/)をご覧ください。過去の交換留学生による報告書も大学毎にたくさん掲載しています。 マヒドン大学はタイ王国の総合大学で、17の学部と6つのキャンパスを持つ。インターナショナルカレッジは、そのうちの5つの学部を擁し、バンコク中心部から30キロほど離れたサラヤキャンパスに位置する。インターナショナルカレッジは独自のカリキュラムを持ち、様々な分野の授業を提供していて、初級タイ語の授業では、実際にタイの田んぼや寺院へ出かける。さらに、学内にはホテルとレストランがあり、マネジメント専攻の生徒がインターンシップをしている。学生は受付、調理、掃除に至るまでローテーションで行い、すべての業務を経験する。また、インターネットや図書館などの自主学習環境もきれいで充実している。学内では、掲示物に至るまですべて英語で、タイ語が全く話せなくても、学習面・交友関係で困ることはない。九州大学とは、短期交換留学プログラムを実施しており、毎年多数の生徒が参加している。留学の手始めに参加されてみては?の友達」は人生の宝です。 また、学期中は週末を中心に旅へ出ていました。延々と続く平らな大地や、真っ白な砂浜に静かに波寄せるエメラルドグリーンの海を目の前にした時、人生で初めて自然を前に鳥肌が立ちました。アユタヤ・スコータイの巨大な遺跡は先人達のメッセージと文明の偉大さを姿でもって伝えていました。これら自然や遺産は何かを思考を超えて感覚に訴えてくるものでした。 留学期間中は日々「当たり前」が壊れていきます。それについて、本質は何なのか、否応なしに考えさせられます。留学を通して、日本では気づくことすらなかったであろうことに思いを巡らせたことは、これから学問を続けていく上で有益だったと思います。マヒドン大学(マヒドン大学インターナショナルカレッジ)法学部2年 赤木 秀男(あかぎ ひでお)(上)タイ語の授業でのフィー ルドワーク(前列左から 2番目が筆者)(下)ディベート大会優勝記念 写真(右から6番目)(上)アユタヤの仏像(下)バンコクの中華街マヒドン大学インターナショナルカレッジ交換留学先タイ王国九大生が案内する世界のキャンパス

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