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37Kyushu University Campus Magazine_2010.11告知板 世の中には「書くのが苦手」な生徒や学生がたくさんいて、その彼らを苦手でなくするために書き方を教えようとする教師もたくさんいます。 しかし「なぜ彼らは苦手なのか」を考えようとする人はほとんどいません。受験界はともかく研究の府でもある大学がそれではダメだ、という批判精神に、少々の教師マインド(困っている学生を助けてあげようとするお節介な心)を加えて、研究してみました。 2006年春、六本松の教室で小さなゼミ(「書くのが苦手」の研究)を立ち上げて以来、研究する人・される人として身を捧げてくれた学生たちのことを思いつつ、高・大の教師を主たる読者と定めて書き上げた一冊です。 いまや教育研修は、単に人を集めて知識やスキルを教える場ではありません。参加者同士の相互作用を活かして、よりよい人と組織づくりに向けて意識と行動力を高めることが求められています。そんな人材開発と組織開発が一体となった場づくりを実践するのが教育研修ファシリテーターです。主体的な学びを支援・促進して、創発性の高い学び合いをつくり上げる方法として本書が提唱するのが「レクチャー」「ワーク」「リフレクション」を駆使するマルチスタイルメソッドです。 教育研修の企画コンセプト・プログラムづくりから当日の振る舞い・トラブル対応まで、場数を踏んだライブ感あふれるノウハウを公開しています。授業・講義・研修改善のヒントがほしいみなさんにおススメです。こんな本出ました「書くのが苦手」をみきわめる教育研修ファシリテーター―大学新入生の文章表現力向上をめざして―組織・人材開発を促進する著者:渡辺 哲司(九州大学高等教育開発推進センター 准教授)発行:学術出版会(2010年10月刊、税込1,680円)著者:堀 公俊(組織コンサルタント、日本ファシリテーション協会フェロー) 加留部 貴行(九州大学大学院 統合新領域学府特任准教授、日本ファシリテーション協会フェロー)発行:日本経済新聞出版社(2010年10月刊、税込1,785円) 九大の教室で生まれた本ですBooks

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