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11Kyushu University Campus Magazine_2011.1 昨年、九大工学府の学生1名がDDPに合格し、既にルンド大学に留学中です。また、ルンド大学から九大への留学者については、現在受け入れの準備を進めているところです。 異文化を理解し、国際的な視点を持った学生の国内外における雇用の価値は次第に高くなっています。ヨーロッパでは企業のトップとなるには、ダブル・ディグリーを持っているのが当たり前になるとの予測もあり、トップ大学間でのDDPが急速に拡大しています。welcome.do#)を開設し、連携大学間で教材等を共有しています。▪共同フィールド実習例えば昨年3月にはホーエンハイム大学のベトナムでの実習に他の5大学の学生が参加し、アジア農業の現場を学びました。▪遠隔講義遠隔講義システムを設置し、各連携大学を繋いだリアルタイム講義を行いました。IPAAEでは、連携大学間でワークショップや遠隔会議も行っています。英語による教育の多国間ネットワーク化の先鞭として、さらなる展開が期待されます。ルンド大学(スウェーデン)とのダブル・ディグリープログラムアジア農学教育国際プラットフォーム(IPAAE) 工学府では、世界で通用する国際派エンジニアを育てることを目的として、スウェーデンのルンド大学と修士課程のダブル・ディグリープログラム(DDP)を実施しています。 ルンド大学は1666年に創立したスウェーデンの名門校であり、特に理工学系や医学系が強い総合大学です。同大学とは1993年に九大工学部・工学府と部局間交流協定を締結後、水資源工学分野を中心として研究者や学生の交流を積極的に行っており、約1年前にDDPに関する協定を締結しました。 このDDPは3年間を基本的な修学期間としていて、両大学の必要単位数を満たし、修士論文を完成させることで、ルンド大と九大の両方の修士号を取得します。 生物資源環境科学府ではアジアの農学をテーマに、英語を共通言語として大学院修士課程教育を行う「国際共同プラットフォーム(IPAAE)」を設立し、国際農業開発教育の拠点づくりを行っています。この事業は平成20年より開始され、九州大学の他、東京農工大学、神戸大学、ホーエンハイム大学、カセサート大学、チェンマイ大学が参加し、日・独・タイ3か国6大学が連携して、英語による大学院教育を行ってきました。これまで以下の試みを実施しました。▪リレー講義一つの科目について連携大学で教員が分担して講義し、教員の国際流動を促進しています。▪オンデマンド教材IPAAE e-learningポータルサイト(http://133.5.203.17/pearl/ルンド大学とのダブル・ディグリープログラム/アジア農学教育国際プラットフォーム(IPAAE)国際派エンジニアの育成へ国際農業開発教育拠点構築を目指して(上) リレー講義風景[複数大学へ同時配信](下) ベトナムで行われたフィールド実習伝統ある建物が並ぶ趣あるキャンパス

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