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12Kyushu University Campus Magazine_2011.1れる『EU研究ディプロマプログラム(EU-DPs)』です。このプログラムに登録し、所定の単位を取得することで、EU研究ディプロマ(修了証書)が取得できます。その他、EU域内の大学への留学奨学金の提供、EU研究サマーコースも実施しています。また、研究とアウトリーチでは、EU関連の講演会やシンポジウムを開催するなど、九州地域の研究者・学生にとどまらず、幅広い分野の方々に、EUへの理解を促進するための活動を行っています。 同様の組織は、EUからの資金提供を受けて世界に27か所、そのうち日本には4か所が設置されており、グローバルなネットワークによる活動の展開が期待できます。 アジアにおいても地域統合が様々な場面で議論されるようになってきており、地域統合の先駆的組織であるEUをより深く知ることは、アジアを、ひいては日本を再考することでもあります。EUセンターはそのような活動を支援していきます。 また、平成18年に結成された福岡・釜山フォーラムに当初から参画し、日韓相互の地域連携を促進する数多くの提言を行うなど、国境を越えた産官学連携を推進してきました。 現在は、「CAMPUS Asia」構想を見据えた釜山大学と共同による教育プログラム「日韓海峡圏カレッジ」の準備を進めています。これは、双方の得意分野での講義、共通科目や合同ゼミに加え、相手国の最先端産業やNPO等でのキャリア教育も盛り込み、アジアで活躍できる人材の育成に取り組むもので、平成24年度開設を目指しています。 歴史的にも地理的にもアジアに近く、アジアとの連携を強化してきた九州大学の研究機関として、今後も、日韓を基軸とした東アジアの新しい地域秩序の形成へ向け、さらなる日韓の地域連携の形成に取り組んでいきます。EUセンター韓国研究センター 九州大学EUセンターは、本学の学生及び教職員がEU(欧州連合)に対する知識と理解を深めることや、EUの学術拠点であるEUIJ九州(EU Institute in Japan, Kyushu)の活動を支援することを目的として、平成22年12月に設立されました。 EUIJ九州は、九州大学、西南学院大学、及び福岡女子大学の3大学からなるコンソーシアムによる組織で、教育、研究、アウトリーチ分野の活動を展開します。 教育活動の中心は、3大学の学部生と修士課程の学生を対象に開講さ 九州大学韓国研究センターは、平成10年の金鍾泌(キム・ジョンピル)大韓民国国務総理(当時)の来学をきっかけに、国公立大学初の韓国研究施設として、平成11年に創設されました。 本センターは、「日韓地域連携の形成」を目標に掲げ、平成18年には世界の韓国研究をリードするハーバード大学、UCLAなど、12の大学と連携してコンソーシアムを組織しました。ここでは、優秀な研究者との「知的対話」を通して、次世代の韓国学研究者の育成を図るとともに、様々な優れた研究成果を生み出してきました。特集 知の世界的拠点大学へEUセンター/韓国研究センターEU研究の世界的ネットワークを九大にアジア重視の「知の世界的拠点大学」へ(上) センター外観[箱崎キャンパス](下) センター設立10周年記念行事の様子

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