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13Kyushu University Campus Magazine_2011.1シャル・ビジネスの普及を進めるほか、ソーシャル・ビジネス教育の講座設置を進めています。GTLでは、本学独自の技術を基に、グラミン銀行が行うマイクロクレジット電子化のための研究開発と実証実験を行うほか、グラミン・クリシ、株式会社雪国まいたけ、九州大学とで、グラミンと日本企業との初のジョイントベンチャー(JV)を設立。今後、GTLでは日本企業と連携し技術を軸とした発展途上国向けのソーシャル・ビジネスのインキュベーションを進めていきます。 このように九州大学は、ソーシャル・ビジネスの教育、研究、普及を通して、世界の貧困問題の解決に貢献していきます。グラミンプロジェクトシリアスゲームプロジェクト 九州大学は2007年7月ムハマド・ユヌス氏(九州大学栄誉教授、2006年ノーベル平和賞受賞、グラミン銀行設立者/総裁)が代表をつとめるグラミン・ファミリーと交流協定締結後、2010年3月には、ソーシャル・ビジネスの教育、研究、普及を行う「グラミン・クリエイティブ・ラボ@九州大学(GCL@九大)」を設立しました。また、2010年12月には、発展途上国のニーズに合わせたプロジェクト・インキュベーションを行い現地の社会問題の解決を目指す「一般財団法人グラミン・テクノロジー・ラボ(GTL)」が設立されました。 GCL@九大では、現在、定期的にワークショップを行いソー 芸術工学研究院を中心に産学官連携体制で開発が進むシリアスゲーム(社会的問題の解決、実用目的に開発されるゲーム)プロジェクトは、地元・福岡の産(福岡のゲーム企業)官(福岡市等自治体)学(九州大学)連携からオランダ、韓国などを含むグローバル展開が進みました。平成22年度は、医療・福祉分野と芸術工学との学際的な連携によるリハビリを目的としたシリアスゲーム制作の2つのプロジェクト(福岡、オランダ・レーワルデン)に参画しています。高齢化社会におけるひとつの問題解決策としてシリアスゲームが期待されています。グラミンプロジェクト/シリアスゲームプロジェクト九州大学が先導する日本のソーシャル・ビジネス産官学連携プロジェクト2010年11月18日国連本部にて、UNAI発足総会に参加(前列左から2人目が安浦理事・副学長)2010年11月4-5日グローバル・ソーシャル・ビジネス・サミット(独ヴォルフスブルグ)に参加し、GCL@九大、GTLの活動をPR。GFF:『GAME FACTORY'S FRIENDSHIP』の略称。九州・福岡のゲーム制作関連会社がパートナーシップを結び、福岡をゲーム産業、デジタルコンテンツ産業の世界的開発拠点とすることを目的に活動を進めています。
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