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14Kyushu University Campus Magazine_2011.1JUSTで教育を行い、その指導を受けた学生が日本へ留学するという循環的な国際連携教育への効果が期待されています。 また、平成22年8月には、九州大学日本エジプト科学技術連携センター(E-JUST連携センター)を設置し、本プロジェクトを強力に推進する中心的な役割を果たしています。 本プロジェクトの成功は、中東・アフリカ地域への教育支援のモデルケースとなり、人材育成を通じた将来の中東・アフリカ地域の産業育成、経済発展にもつながるものと期待されています。エジプト日本科学技術大学 九州大学は先進国との共同研究や交流事業とともに、アジアやアフリカなどの中進国及び開発途上国のための国際協力にも積極的に取り組んでいます。 その中の代表的なプロジェクトの一つが日本とエジプト両国政府の国家的事業として進んでいるエジプト日本科学技術大学(E-JUST)プロジェクトです。研究室において実践的な研究・教育指導を中心に行う日本型の工学教育の特徴は海外でも評価され、これらの普及は今後の大学における国際協力のモデルになります。九州大学は、日本国内の12大学で構成される国内支援大学の中核大学として、電子通信工学の分野でE-JUSTへ教員を派遣し講義及び研究指導を行い、また、熱心でポテンシャルの高いE-JUSTの学生を留学生として受け入れ、エジプトの次世代を担う若手研究者の育成を行っていきます。これらは、日本型の教育を受けた教員がE- 平成22年10月、システム情報科学研究院の古川浩教授、EーJUST連携センターの牟田修准教授が電子通信工学専攻の支援のためEーJUSTを訪問し研究分野における最近の動向についてレクチャーを行いま特集 知の世界的拠点大学へエジプト日本科学技術(E-JUST)日本・エジプト両国政府の協力によるプロジェクト(E-JUST; Egypt-Japan University of Science and Technology)した。また、EーJUSTの修士・博士の学生一人一人が自身の研究の進捗についてプレゼンを行い、そのプレゼンを基にしたディスカッションを2日間かけて実施しました。今後は、このような意見交換を定期的に行うため、毎月1度のテレビ会議システムを利用した共同ゼミナールを定期的に開催することになりました。日本とエジプトの架け橋となる優秀な学生たち電子通信工学専攻でのディスカッションE-JUST仮校舎であるムバラクシティー研究所学生のプレゼンの様子■E-JUSTで学生とのディスカッションTOPICS

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