http://www.kyushu-u.ac.jp-kyudaikoho_73
34/40

33Kyushu University Campus Magazine_2011.1九州大学 馬術部 ―馬術部の紹介をお願いします。 私たち馬術部は、箱崎と伊都の近くにある農場で馬を3頭ずつ飼っており、週6回練習しています。 また、練習以外でも、馬の世話のため、当番を決めて食事をさせたり、馬房の掃除に行っています。―大会ではどんなことを競うのか聞かせてください。 馬術競技は主に「障害」と「馬場」の2つがあります。「障害」は、ハードルのような障害物を決められた順番で飛ぶ競技で、正確さと速さを競います。「馬場」は、決められたコースを決められた走り方で走る競技で、技の確実性が求められます。―みなさん手綱さばきが鮮やかで、障害物を軽々飛び越えていますが、もともと馬術の経験はあるんですか? いいえ。自分も含め、現在の部員は全員が初心者として入部しました。「何となくやってみたかったから…」という理由で入部して、知識もゼロの状態から始めた人ばかりですが、先輩やコーチに教えてもらいながら練習することで、数ヵ月で試合に出られるくらいに上達していきます。といっても、最初は1人で乗ることはとても無理で、まずは馬に慣れることから始めます。先輩に見てもらいながら、馬にロープをつけて一緒に歩くことから始まり、次第に馬に乗って歩いてみる、そして走ってみる…という風に段階を踏んで練習していきます。さらに、ただでさえ馬上は高いのに、競技のためには、高さ1mくらいの障害物を跳び越えないといけないんです。これがなかなかうまくいかず失敗を重ねるのですが、練習のおかげで初めて成功したときはとても爽快な気分でした。―他の競技との違いは、何といっても、生き物と一緒に競技をするということだと思いますが そうですね。馬術は自分だけが頑張るのではなく、馬と信頼し合い、一緒に頑張ってこそ結果が出る競技なんです。技術だけを練習してもどうにもならない。それが馬術の難しさであると馬にまたがり、颯爽と、かつ力強く駆け抜ける姿は、まさにこのコーナーのタイトル「躍動」にぴったりの光景です。正装して大会に挑む姿は英国貴族を思わせます。彼らの華やかな姿の裏には馬と部員のみなさんとの意外な人間ドラマがありました。今回、馬について、馬術について馬術部前主将の小竹祥午さん(工学部3年)に語っていただきました。 「躍動 ― 学生たちの活躍 ― 」では、学生のサークル活動にスポットライトを当てて、その活動を紹介していきます。今回は、「九州大学馬術部」を紹介します。学生たちの活躍前主将の小竹祥午さん

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です