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18Kyushu University Campus Magazine_2011.3薬学研究院臨床薬学教育センター大学での経験を現場で活かしてほしい。今後は、日本の医薬品開発の地位向上を目指したい。 今回の受賞を、「マイクロドーズ」という注目されるテーマであったことが大きいと謙虚に受けとめる土井さん。今後も研究に邁進してもらいたいところですが、春からは製薬会社へ就職されるとのことです。 「新しい場所で、自分を試してみたいという想いがありました。現在、薬品開発は世界で同時開発しようという動きが広がっています。しかし、日本は規制が厳しくどうしても遅れがち。今後は日本の医薬品開発における地位を高めて、開発を指導できる立場になれればと思っています」九州を盛り上げてくれる人材を、九大から輩出してほしい。 鹿児島の奄美大島出身の土井さんは、都会への憧れが強かったと言います。しかし、大学に入って九州各県から集まった友人たちの郷土愛に共感することも多かったとか。 「東京に出る私が言うことではないかもしれませんが、九大出身者の中から九州を盛り上げてくれる人が出てくれればと思います。福岡はアジアの玄関と言われますし、九大が果たす役割は大きいと思うんです」 創立100周年の年、新天地へ旅立つ若き研究者。新しいフィールドでの活躍が期待されます。今回の受賞は2年間修士で研究した成果と言えるでしょう。マイクロドーズというタイムリーなテーマを研究できたのは、ラッキーなことだったかもしれませんが、それと遺伝子多型の課題をうまくコンバインしてクリアにしたのは評価できると思います。勉強熱心な彼のパーソナリティが、良い研究テーマにうまく合致したのかもしれませんね。また、私の研究室は、どちらかというと基礎研究というより、出口に近いところの研究を担当教授より土井洋平さんDATA■九州大学の関連WEBサイトへGo鹿児島県立鶴丸高等学校 ↓九州大学 薬学部 ↓九州大学大学院 薬学府 修士課程家入 一郎 教授・センター長いえいり いちろうすることが多いんです。彼には、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクトの一部を修士論文のテーマとして研究してもらっていたので、薬学部ではまず経験することがない人による臨床試験も行っています。ですから、多少は企業でも通用するノウハウを習得できたんじゃないかと思いますよ。新しい場所に行っても、大学での経験を活かして、がんばってほしいと思っています。■次回出演リレー法学府ユルチス・ポールさんですNEXT Professional研究室では、パソコンに向かっていることが多いので、オフは、野外でリラックスすることが多いとか。趣味はバイクとカメラ。ツーリング先でいろんなものを撮影してくるそうです。4月から東京の外資系製薬会社で、医薬品開発に携わられるそうです。memo九州大学 薬学府http://www.phar.kyusyu-u.ac.jp/日本の医薬 一条の光を

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