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27Kyushu University Campus Magazine_2011.3 本学出身の若田光一宇宙飛行士が、国際宇宙ステーション(ISS)の第38次/第39次長期滞在搭乗員となり、第39次長期滞在では、日本人初のISSコマンダ―を務められることが、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から発表されました。 若田さんは、これまで3回にわたる宇宙滞在で、日本人として初めてISSの建設に加わられるなど、数多くのミッションを遂行してきました。 今回、若田さんの滞在は平成25年末から約6ヶ月の予定で、その間、フライトエンジニアとしてISSの運用、宇宙環境を利用し 平成22年(2010)4月1日に「九州大学文学部歴史編纂室」を、旧工学部本館三階の一室に開設してから一年が経ちましたので、誌面を借りてご紹介をいたします。 一昨年、私たち文学部は法文学部85周年、文学部60周年という節目の年を迎え、記念事業(はごろもプロジェクト)を行いました。過去を振り返り、現在を見つめ直し、未来を切り拓いていくという、このプロジェクトの精神から、歴史編纂室の構想が生まれ、実現に至りました。大学の一学部の中に置かれるのは、全国でも珍しいケースです。 文学部歴史編纂室は、今日までの歩みに関する資料を蒐集、整理、保管すると共に、新たに生みなされる諸々の資料や情報を蓄積し、自らの営みを記録、検証して、そのすべてを将来に向かって活用、伝承していくことを目的としています。 直近の任務としては、既に編集が開始された『九州大学百年史』のうち、「文学部」(人文科学研究院)の部局史編纂をリードしていくことでた科学実験等数多くのミッションを行い、第39次長期滞在の2か月間は、ISSコマンダーを務める予定です。 このニュースは多くの新聞・テレビでも取り上げられ、大きな話題となりましたが、出身の工学部にもマスコミが取材に訪れ、誇らしく先輩の活躍を語る多くの九大生のコメントも放映されるなど、本学にとっても素晴らしいニュースとなりました。(宇宙航空研究開発機構(JAXA) Webサイト:http://www.jaxa.jp/)す。続いては、法文学部創設百周年に当たる2024年を目指して、文学部百年史を刊行することです。 世代の交替やキャンパス移転に伴う資料の散逸が懸念されます。現在、元教員や卒業生の方々にも資料の提供を呼びかけています。部局における資料保存や歴史編纂のより良いあり方を常に模索していきたいと考えております。 「温故知新」―過去と現在を見つめ直しつつ、そこに新たな意味と豊かな叡智を見出し、それを実現していくこと。―これが九州大学文学部歴史編纂室の精神です。 皆様方のご支援とご鞭撻、そしてご協力を切にお願い申し上げます。(文学部歴史編纂室室長 柴田 篤)本学出身若田光一宇宙飛行士がISS船長に!!「文学部歴史編纂室」を開設しました©NASA/JAXA平成21年11月、伊都キャンパスで開催された帰国報告会吉川幸作画「旧法文経ビル」TOPICSTOPICS

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